日本の温泉旅館はどう対応する?タトゥー入れた外国人の宿泊増加―米華字メディア

Record China    2015年6月27日(土) 10時18分

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24日、日本の入れ墨は高い技術と芸術性で知られているが、反社会的なイメージを持たれる側面も持つ。温泉などの公共施設では入れ墨を入れた人物の入場を断ることもあるが、外国人観光客の受け入れが進む近年、このことがあつれきを生んでいる。

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2015年6月24日、日本の入れ墨は高い技術と芸術性で知られているが、日本では入れ墨を入れている人物は反社会的なイメージを持たれる側面も持っている。温泉、銭湯、サウナ、海水浴場、プールやジムなどでは入れ墨を入れた人物の入場を断ることもある。ところが、外国人観光客の受け入れが進む近年、この日本国内での認識と外国人の認識との間にギャップがあることがあつれきを生んでいる。米華字ニュースサイト・多維新聞が伝えた。

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日本全国には7万5000の温泉旅館があり、年間でのべ1億1000万人が温泉を利用する。しかし、入れ墨を入れている人物にとっては、こうした庶民的な余暇を過ごす機会は少ないと言えるだろう。

しかし近年になって、各地の温泉旅館が頭を悩ませていることがある。外国からの利用客が増えてきたのは喜ばしいことなのだが、その中にはタトゥーを入れた人たちが少なくないのだ。当然、入浴を断るのだが、彼らにはその理由が理解できず、しばしばトラブルになる。

数年前、ニュージーランドの先住民マオリ族の女性が、タトゥーを理由に日本で温泉への入場を断られたケースがあった。しかし、マオリ族にとって入れ墨は伝統的かつ正統なもの。女性は「屈辱的な人種差別だ」として、タトゥーの背景を理解せずにお決まりの対応をとった温泉旅館を激しく非難した。ここまでのケースでないにしても、多くの欧米諸国でタトゥーは単なるファッションとして認識されており、日本の旧来のイメージとはかけ離れているため、「他のお客様のご迷惑になりますので」という説明では納得がいかないだろう。

日本の旅館業法などの規定では、違法行為や風紀を乱す行為をする恐れがある場合は、宿泊客に対して宿泊や入浴を拒否できるとの規定はあるが、入れ墨がこれに該当するとの記載はない。観光庁の久保成人長官は23日、これらの事態を受けて、全国3700カ所の温泉施設の実情を全面的に調査する意向を示した。業界関係者らと相談しながら最も妥当な解決策を探るべく、実態把握に努めるという。(翻訳・編集/愛玉)

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