「MERS感染が怖い」と病院受診を我慢、手遅れになるケースも―韓国

Record China    2015年6月25日(木) 8時19分

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23日、シンガポール華字紙・聯合早報によると、韓国で中東呼吸器症候群(MERS)感染への懸念から、医療機関を受診する患者が大幅に減少している。写真は韓国ソウル。

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2015年6月23日、シンガポール華字紙・聯合早報によると、韓国で中東呼吸器症候群(MERS)感染への懸念から、医療機関を受診する患者が大幅に減少している。

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11日に救急車で病院に運ばれた30代の妊婦は、妊娠20週で陣痛が始まる危険な状態で、応急処置の甲斐なく流産してしまった。この妊婦はMERS患者が多発した地域に住んでおり、感染を恐れて定期検診を遅らせていた。病院の医師は、「1週間早く定期検診に来ていれば異常を発見できたかもしれない」と無念さをにじませる。

韓国ではこのように、医療機関を受診すべき状態にも関わらず、MERS感染への恐怖から、受診を控えるケースが増えている。16日には、71歳の男性が心肺停止の状態で病院に運ばれた。すぐに心肺蘇生が行われたが、手遅れだった。男性は前日に胸の痛みを訴えていたが、サムスンソウル病院でMERSの集団感染の事件を思い出して受診をためらった。家族が受診を勧めたが、拒絶したという。

東灘第一病院のパク・ムンイル院長は、「MERS患者が訪れた病院はすでに公開されており、医者はその患者のデータを共有している。安心して医療機関を受診してほしい」と呼び掛けている。(翻訳・編集/北田

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