韓国建設業界はAIIB参加で重点をアジアに移すべき、中東には原油安リスク―韓国紙

Record China    2015年6月20日(土) 15時4分

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17日、韓国紙・中央日報は中東などでの受注によって大きな成功を収めてきた韓国の建設業界について、原油安のリスクを回避するためにも中国が主導するアジアインフラ投資銀行への参加を機にアジアにおける開発を積極的に進めるべきだと論じた。写真はドバイ。

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2015年6月17日、韓国紙・中央日報は中東などでの受注によって大きな成功を収めてきた韓国の建設業界について、原油安のリスクを回避するためにも中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を機にアジアにおける開発を積極的に進めるべきだと論じた。環球時報(電子版)が伝えた。

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2015年は韓国の建設業界が海外進出を果たして50年の節目の年に当たる。1965年、現代建設がタイの高速道路建設プロジェクトを受注し、韓国建設業界の海外進出への扉を開いた。当時、プロジェクトは300万ドル(約3億6900万円)の赤字となったものの、韓国建設業界が海外の先進技術や設備を取り入れるきっかけとなった。

84年、韓国企業が当時「20世紀最大の土木プロジェクト」と称されたリビア大水路工事(105億6000万ドル=約1兆3000億円)を受注し、世界に韓国建設業界の名を知らしめた。93年には海外での累計の受注額が1000億ドル(約12兆3000億円)を突破した。

05年にはサムスン物産がアラブ首長国連邦の世界最高層ビル「ブルジュ・ハリファ」を3億600万ドル(約376億3800万円)で受注。06年には海外での累計受注額が2000億ドル(約24兆6000億円)を突破し、累計額は今年7000億ドル(約86兆1000億円)を超えた。また、売上高ベースで見ると、韓国建設業界は今年、ドイツを追い抜き、世界5位になると予想されている。

韓国建設業界が中東で高い評価を受けた理由は、熱帯雨林や砂漠などの劣悪な環境の中でも工期を厳守するというブランドイメージを形成したことにある。しかし、原油安などのリスクが存在する中東に偏りすぎている韓国建設業界が直面する難題も多い。韓国建設産業研究院・建設政策研究室の崔敏寿(チェ・ミンス)室長は「中東での経験を基礎にして、平均住宅普及率が50%しかないアジアの開拓を進めるべきだ。中国が主導するAIIBは新たなきっかけになる」と話す。また、梨花女子大学の金恩美(キム・ウンミ)教授は「韓国建設企業は中国の途上国開発計画に積極的に参加する必要がある」とアドバイスしている。(翻訳・編集/秋田)

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