2015年6月17日、韓国・SBSテレビによると、韓国で感染が拡大する中東呼吸器症候群（MERS）の流入を警戒し、中国のあるホテルと大学が韓国人の受け入れを拒否したことが分かった。

【その他の写真】

中国・北京の4つ星温泉ホテル「春暉園」は、19日以降、韓国人の宿泊客を受け入れないことを韓国の旅行会社に通告した。ホテル関係者によると、1日平均約100室を韓国人客が利用していたという。ホテル側は、損失は避けられないとしながらも、韓国政府の対応に信頼が置けないことが、今回の決定の一因となったことを明かしている。

また、香港中文大学にこの夏交換留学を予定していた学生には、大学から留学の延期を求める内容のメッセージが届いた。大学側は理由として、韓国からの訪問者に対しては香港当局の監視や検疫が強化されている点を強調したが、事実上、韓国人学生の受け入れ拒否を表明した形だ。

これについて、韓国のネットユーザーからはさまざまなコメントが寄せられている。

「中国はPM2．5を送ってこないで」

「中国人も韓国に来ないでね」

「こんな扱いをされてまで、中国旅行する人いるかな？」

「SARSのときに中国の悪口を言ってたことを考えれば、仕方がない。中国人はウイルスの恐ろしさを経験しているから当然だ」

「最初から病院を公開して管理していればこんなことにならなかったのに。国際的な恥だ」

「近所同士でも、MERS感染者が出ると、こそこそ言い合ったりしてることを考えれば、当然だろう。韓国人の国民意識から改善しなければ」

「中国を悪く言えない。韓国政府が誤ったこと、国に力がないことを認めよう」

「先週、中国に行って来た母は、韓国人であることが分かっても中国人は親切に対応してくれたと言ってたよ」

「来学期の交換留学生に合格したのに、取り消されたら困る！」（翻訳・編集/和氣）