復旦大学、米研究所とMERSウイルスの抗体を作製―中国メディア

Record China    2015年6月16日(火) 9時31分

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15日、中国はMERS抗体の研究で進展を実現している。復旦大学基礎医学院の研究チームはアメリカ国立衛生研究所と協力し、MERSコロナウイルスの抗体m336を共同で作製した。写真は復旦大学。

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2015年6月15日、なぜ近年、世界では伝染病が絶えず発生しているのだろうか?華南報の記者は14日、広東省で中東呼吸器症候群(MERS)の感染拡大阻止に当たる専門家チームを率いる鍾南山(ジョン・ナンシャン)氏(中国工程院院士)の独占インタビューを行った。

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鐘氏によると、MERSウイルスは2012年の時点で発見されていた。MERSは局地的な疾患で、多くの感染者は限られた地域での感染だったため、それほど重視されることはなかったという。しかし今年は広い範囲で多くの感染者が確認されており、世界的に注目されるようになった。

中国はMERS抗体の研究で進展を実現している。復旦大学基礎医学院の研究チームはアメリカ国立衛生研究所と協力し、MERSコロナウイルスの抗体m336を共同で作製した。動物実験では高い効果を示しているが、安全性については未知数で、患者にむやみに使用することはできず、命の危険がある時のみ検討する状況となっている。ゆえに臨床試験の早期実施が望ましい。MERSウイルスは体内で高いウイルス負荷を持ち、抗体による治療が効果的で、抗ウイルスの研究よりも手っ取り早い。

鐘氏は、感染防止の最も効果的な手段は隔離で、ウイルスの伝播を防ぐことだと指摘した。また感染ルートを確認し、感染源の管理に努める必要がある。SARSの中間宿主はハクビシンで、野生動物市場で供給を遮断すると、翌年は4人が散発的に感染したのみに留まり、その後は根絶された。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)

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