iPhone製造のフォックスコン、インドで初めてのアップル製品製造工場を建設へ―英メディア

Record China    2015年6月16日(火) 19時20分

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11日、ロイターによると、米アップル社製品の製造を請け負う台湾系EMS企業・フォックスコン(富士康)が、インド・マハラシュトラ州へ進出し、インド初のiPhone製造工場を建設する可能性がある。資料写真。

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2015年6月11日、ロイターによると、米アップル社製品の製造を請け負う台湾系EMS企業・フォックスコン(富士康)が、インド・マハラシュトラ州へ進出し、インド初のiPhone製造工場を建設する可能性がある。現地政府の工業部長が明らかにした。12日付けで中国メディア・観察者網が伝えた。

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マハラシュトラ州の工業部長Subhash Desai氏によると、現在フォックスコンと現地政府が工場進出に関して交渉中で、これがまとまればフォックスコンはインドで初めてのiPhoneの製造工場を持つことになる。

フォックスコンによるiPhoneの生産は、現在は主に中国で行われているが、中国では人件費などの上昇が著しく、インドに工場を建設することによって製造コストの引き下げが可能になる。

Desai氏によると、フォックスコンは今後1カ月ほどのうちに、代表団をマハラシュトラ州へ送り込み、工場などの具体的な場所を検討する予定になっているという。同社はかつて、「工場やデータセンターを含めて、2020年までにインドに10〜12カ所の工場施設を建設する計画」と発表していた。

Desai氏は「フォックスコンはまだ正式な承諾をしていないものの、同社はインドの工場を利用してiPhoneやiPad、iPodを生産し、インドおよび世界の市場へ提供する計画を明らかにしている」と語った。

リサーチ会社によると、インドにおけるiPhoneのシェアは10%程度で、サムスンや現地ブランドMicromaxよりも下回っている。フォックスコンのインド進出によって、iPhoneなどアップル製品の競争力向上につながる可能性が高い。

フォックスコンは、14年にノキアが携帯電話事業を売却した後、インドの関連工場を閉鎖しており、今回の話がまとまれば、インドへの再進出が実現する。一方、インドは、製造業を復興させたいと願ってきたものの、常に中国に後れを取ってきた。同社の再進出は、インドにとって技術力の向上や雇用面などで大きなプラスになる。

インドの携帯電話ユーザー数は現在、中国に次いで世界第2位である。世界最大のコンピューターネットワーク機器開発会社シスコ・システムズは、19年のインドのスマートフォン保有台数は6億5000万台、タブレットPCの普及台数は1870万台に達すると予測している。(翻訳・編集/秋田)

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