日中財務対話、共通の利益に基づきアジアのインフラ建設を推進―中国メディア

Record China    2015年6月12日(金) 21時50分

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12日、中国財政部はこのほど、日中両国は共通の利益を前提として、金融機関との協調発展を含むやり方で、アジアのインフラ建設を推進することで合意に達したと発表した。写真は中国財政部。

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2015年6月12日、中国新聞社によると、中国財政部は10日、日中両国は共通の利益を前提として、金融機関との協調発展を含むやり方で、アジアのインフラ建設を推進することで合意に達したと発表した。

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もともと2013年に開催が予定されていた第5回日中財務対話が、北京で6日再開した。中国の楼継偉(ロウ・ジーウェイ)財務部長と日本の麻生太郎・副総理兼財務相が協議を進めた。財務部は10日、本対話での合意事項を発表した。

日中双方は、今後、マクロ経済政策をめぐる意志疎通と協調をさらに深化し、外部リスクや不確定要素に対応するための意志疎通と協力を強化し、重大な国際経済・金融問題に関する協議を継続していくとする方針を示した。

また、双方は、両国間の財政金融実務協力をさらに深め、予算・税収・社会保障体制改革、公共債務管理、関税政策などの分野での両国間の意思疎通と交流を強化し、財政金融分野の協力レベルを高め、経済貿易・投資分野での両国の協力を支援していくことを強調した。

さらに、今回の対話で日中双方は、共同の利益という前提にもとづき、金融機関との協調発展を含むやり方で、アジアのインフラ建設を推進することで合意に達した。

現在、多くのアジア新興経済体が軒並み、インフラ建設ブームを迎えているが、資金不足が大きな問題として立ちはだかっている。アジア開発銀行(ADB)の推計によると、2010年から2020年までに、アジアにおけるインフラ建設資金需要は少なくとも8兆ドル(約990兆円)に達する見込み。

多国家間開発機構の「ホープ」として、中国が発起して設立されたアジアインフラ投資銀行(AIIB)は、順調な滑り出しを見せている。今のところ、参加を表明した57カ国が、創設メンバー国として、「AIIB規定」に合意、今年6月末に調印式が執り行われる。その後、各メンバー国は、国内での認可手続きを進め、規定に則った数の国家が批准した後、年末には正式にAIIB創立となる。

アジア開発銀行(ADB)の中尾武彦・総裁はかつて、「ADBとAIIBは協力関係を築くべきで、敵対する関係はあり得ない。中国はADBにとって大変重要なパートナーであり、AIIBとの協力を通じて、アジアに大いに利益となることを成し得る」と述べた。

楼財務部長は、「日中両国は、グローバル大国かつアジア協力を推し進めるエンジンとして、アジアおよび周辺各国の経済発展を促し、グローバル経済管理を改善する分野で、大きな役割を果たさなければならない。日中関係に改善の兆しが見えはじめるという有利な状況のもと、双方は、より大きな誠意、将来的展望、開拓精神でもって、相互信頼と財政金融実務協力の成果を蓄積し、日中関係の改善にプラスのエネルギーを注ぎ続けるよう、努力を怠ってはならない」と述べた。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)

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