中国人観光客が日韓欧の消費を底上げ、インバウンド消費は低迷―中国メディア

Record China    2015年5月29日(金) 15時44分

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27日、観光シーズンの訪れにともない、中国人観光客の海外旅行における消費が徐々に伸びている。写真は仁川国際空港の中国人観光客。

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2015年5月27日、観光シーズンの訪れにともない、中国人観光客の海外旅行における消費が徐々に伸びている。海外の人気旅行先の国や都市は、十分な商品を用意して中国からのお客様を待ち受けている。だが熱くなるアウトバウンド消費に比べ、インバウンド消費は減少傾向をみせている。

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▼中国人観光客が日韓欧の消費を底上げ

海外消費での各種税金払い戻しサービスを手がけるグローバル・ブルーがまとめた最新のデータによれば、今年4月には中国人観光客の旺盛な購買力により欧州の皮革製品の消費量は全体として前年同月比78.2%増加し、腕時計・ジュエリー製品も好調で同56.6%増加した。14年には、欧州に展開するアウトレットストアのマッカーサーグレン・デザイナーアウトレットで免税品を買った中国人客は同36%増加した。

日本と韓国はこれまでずっと中国人観光客の人気旅行先だった。データによると、今年3月に日本を訪れた中国本土の観光客は33万人を超え、同期の訪日外国人観光客でトップだった。韓国は14年に初めて中国本土の観光客が最も多く訪れた国になった。日韓観光市場の爆発的な状況に呼応するように、観光消費も勢いよく伸びている。

盛り上がるアウトバウンド消費に比べ、インバウンド消費は冷え込みが続き、持続的な減少傾向さえみられる。中国観光研究院がこのほど発表した「2014年中国インバウンド観光発展報告」も次のように指摘する。中国人観光客のアウトバウンド観光がショッピングを主な目的にするのとは異なり、海外からの観光客の多くは中国の自然の景観や名所旧跡、文化芸術を楽しむことに主眼を置く。インバウンド観光客の消費額は500〜3000ドル(約6万2000円〜37万2000円)が70%に上り、このうち最大の支出項目は交通費で、買い物の占める割合は低い。

▼観光市場は早急に調整が必要

北京大学文化産業研究院の陳少峰(チェン・シャオフォン)副院長は、「中国人観光客のアウトバウンド観光の急速な発展は長期的な現象になる。中国国内の観光スポットの一部で同質化が深刻であるのとは対称的に、海外の観光スポットはそれぞれの特色が鮮明だ。アウトバウンド観光の急速発展は長期的な流れになり、3年後にやっと正常な発展状態に戻る見込みだ」と分析した。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)

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