中国、ベトナムと領土問題がある南シナ海で禁漁令、ベトナムは「無効」と抗議―中国紙

Record China    2015年5月20日(水) 13時21分

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18日、中国が発令した南シナ海の禁漁令に対し、ベトナムが抗議の意を示している。写真は南シナ海で操業中の漁船。

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2015年5月18日、環球時報は、中国が発令した南シナ海の禁漁令に対し、ベトナムが抗議の意を示しており、禁漁を守らない姿勢だと伝えた。

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中国が発令した禁漁令は5月16日から8月1日まで実施され、この期間中、北緯12度以北からトンキン湾を含む中越海上境界線までの南シナ海で漁業が禁止される。しかし、ベトナム外務省のレ・ハイ・ビン報道官は16日に声明を発表し、禁漁区域はベトナムが領土を主張する西沙(パラセル)諸島の領域を侵害しており、「禁漁令は無効である」とした。

中国は1999年から南シナ海で禁漁政策を実施、中国とその他の国の漁船も制限の範囲内としており、禁漁の漁船の数は9000隻に及ぶ。禁漁は海洋資源を保護し、漁業従事者の環境意識を高めるものだと中国側は主張している。

ベトナム紙・青年報は、米国のアナリストの分析を引用し、南シナ海の禁漁時期に中国は海上での巡査・監視を強化するつもりで、中国が南シナ海の主権を主張するに違いないと報じた。アモイ大学国際関係学院の庄国土(ジュアン・グオトゥ)院長は、「禁漁は海洋資源保護に有利であり、ベトナム政府は自国の漁業従事者を管理する義務がある。このようなささいなことで両国の良好な雰囲気に水を差すべきではない」と述べた。(翻訳・編集/霧島)

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