韓国に押し寄せる中国人観光客の波、お目当ては「医療観光」、その数わずか4年で10倍に!―中国紙

Record China    2015年5月19日(火) 7時9分

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18日、医療観光目的で韓国を訪れる中国人観光客が急劇に増加している。写真はソウル。

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2015年5月18日、毎日経済新聞によると、医療観光(メディカル・ツーリズム)目的で韓国を訪れる中国人観光客が急劇に増加している。

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この目的で韓国を訪れた外国人観光客は過去6年で100万人に達した。うち、13年の21万1218人に中国人が占めた比率は26.5%。4725人だった09年に比べ10倍以上増加しており、中国人は韓国の医療観光の主力となっている。

世宗大学でホテル、観光経営学を担当する識者は「13年、医療観光目的で訪韓した中国人観光客の消費額は6億元(約116億円)に上り、1人当たりの平均支出は1万元(約19万円)を上回った」と指摘。この額は、韓国を訪れる中国人観光客全体の消費額の25.8%を占めるという。

韓国政府は観光産業の活発化を目指し、09年から医療目的の外国人観光客のビザ手続きを簡素化している。これを受け、医療観光目的の訪韓外国人は毎年平均36.9%の勢いで増加しており、中でも若い観光客を中心に美容整形が人気だ。韓国当局の統計によると、13年に韓国の整形外科で診察を受けた外国人は2万4000人で、うち1万6000人を中国人が占めた。14年は5万6000人と3倍以上に増え、病院が数多く集まる一帯は中国語の看板が並ぶという状況だ。

人気が高まる一方で、観光客からのクレームも頻発するようになり、前述の識者は「患者に十分な情報が提供されていなかったり、言葉の問題などで安全にかかわる問題も表面化している」と述べ、「外国人観光客が適切な医療サービスを受けられるよう、韓国はさまざまな策を試しているところ」と説明。韓国観光公社(KTO)は医療観光目的の観光客を対象とした保険サービスをスタートさせており、中韓の観光業界では従来型の観光商品から高付加価値、高収益の商品への転換が進むとみられている。

医療観光は12年の段階で1000億ドル(約12兆円)規模の市場に成長し、タイ、インド、シンガポール、韓国、スイスなどが主要受け入れ国となっている。(翻訳・編集/野谷

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