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29日、湖北省宜昌市の三峡ダム水力発電所は発電量2億6200万kw時を記録、発電開始以来の最大値を更新した。ここ数日の雨で水位が回復したため、全力運転が可能となった。
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2007年8月29日、湖北省宜昌市の三峡ダム水力発電所は発電量2億6200万kw時を記録、2003年7月の発電開始以来の最大値を更新した。
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今年6月以来、長江上流域では大規模な洪水が発生。その影響で三峡ダムの水量も急増した。発電設備の最大流量・毎秒4万8000立方mを超える毎秒5万2500立方mの流量が発生したため、大部分の水を洪水対策用の迂回路で下流へと放流することとなった。そのため発電所は最大負荷での運転が出来なかった。8月中旬以降、逆に三峡ダムの水位が下がったため、やはり発電量は最大値に届かなかったが、ここ数日の雨により三峡ダムの水位が回復、ついに全力運転にこぎ着けた。
三峡ダムの水力発電所には70万kw級の発電機が17台設置されており、その合計発電量は1190万kw。29日にはほぼ全開となる1097万kwの発電量を記録した。中国三峡総公司によると、今年三峡ダムは年間630億kw時の発電を計画している。(翻訳・編集/KT)