自分を「美化」しすぎる就活生、顔写真がまるで別人―中国

Record China    2015年5月17日(日) 21時46分

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11日、今年も卒業・就職シーズンが近づいてきた。新卒生は、どんなチャンスも決して逃がすまいと、自分の「見栄え」を最高にするための努力に余念がない。写真は就職面接会。

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2015年5月11日、今年も卒業・就職シーズンが近づいてきた。新卒生は、どんなチャンスも決して逃がすまいと、自分の「見栄え」を最高にするための努力に余念がない。だが、ある大学で今月7日に開催されたキャンパス企業説明会において、外資系企業の新卒学生採用担当者は、しきりに頭を振りながら、「この履歴書は、あまりに現実離れしている。顔写真と実物がまるで別人だ」とこぼした。

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▼履歴書顔写真の7割、「実物とはまるで別人」

フィリピンの飲食グループ企業で新卒学生採用を担当する穆(ムー)氏は、ある応募者の履歴書を受け取る際に、「応募者本人が履歴書を持参しなければなりませんよ」と、持参者から受け取ることを遠回しに拒絶しようとした。ところが、履歴書を持参したその女性は、ややバツが悪そうな感じで、眼鏡の縁を持ち上げながら、「私が本人です」と頬を紅潮させて答えた。その女性のとまどった表情に、今度は穆氏の方が驚き、慌てて履歴書を受け取り、「大変失礼しました。見間違えたようです」と非常に恐縮しながら語った。

▼イメージ作りに1万元以上投入

就活生は、履歴書の顔写真を美しく修正する以外に、自分自身の「イメージアップにも出資を惜しまない。他の多くの就活生から抜きんでようと、大学の金融学部で学ぶ趙亮(チャオ・リャン)さんは、自分の「イメージ作り」3000元(約5万8000円)以上を投入した。彼は、企業面談会の会場で、「販売担当者を募集する外資企業は、応募者の外見を非常に重視しており、面接時には、スーツ着用が求められる。ちょっと高級なスーツとワイシャツで2000元(約3万9000円)ほどかかる。さらに、ネクタイや革靴も入れると、3000元は必要だ。身近にいる女子学生の多くは、化粧品やヘアスタイルなど美容にかかる費用として、なんと1万元(約19万円)以上使っている」と話した。

▼専門家「企業が求職者をチェックするポイントは、やはり能力」

黒竜江大学社会学部の曲文勇教授は、就活コストが高すぎるという現状について、次の通り分析した。大学新卒生の数はここ数年増加の一途をたどっており、就職情勢は厳しさを増すばかりだ。このような情勢から、新卒生の就活コスト上昇がもたらされた。自分のイメージアップのために適度に身なりを整えることは、確かにある程度効果を発揮するが、自分の専門知識レベルを高め、実践能力を上げることの方がずっと大切だ。結局のところ、企業は、仕事の遂行力に長け、利益を生み出す従業員を最も欲している。この点から見れば、自分の外見より内面の能力を磨くことが、より重要であることは間違いない。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)

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