中国人観光客が「韓国旅行には二度と行かない!」と決意する理由―韓国メディア

Record China    2015年5月11日(月) 23時2分

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11日、韓国で12年に施行された特別法で観光客に提供される宿の数は増えたものの、宿をめぐる観光客からのクレームも増加している。写真はソウル。

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2015年5月11日、参考消息網は韓国メディアの報道を引用し、韓国で12年に施行された特別法で観光客に提供される宿の数は増えたものの、宿をめぐる観光客からのクレームも増加していると報じた。近年は韓国を旅行する中国人観光客も多く、トラブルに直面する人も後を絶たないもようだ。

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今年2月の春節(旧正月)連休を利用して韓国を訪れた中国の陳さん夫妻は、インターネットを通じて個人が貸し出している無許可のゲストハウスを予約した。しかし1日目にトイレの便座が壊れ、修理してくれる人もいなかったため、2日間も同じ建物内にある共用トイレを使うはめになった。ネットで謝罪した家主に対し、陳さんは「言い分は理解できるが不愉快だ」と返信した。

無許可の宿泊施設によって引き起こされるトラブルは多く、韓国の観光当局が2月に発表した昨年のクレーム分析報告によると、海外からの観光客による宿泊先がらみのクレームは12年の86件から118件に増加した。非合法の宿泊施設自体も増えており、住居やオフィスが入居するソウルのある複合ビルでは入居者の10%(約30戸)がこれに従事しているとみられているが、管理事務所は「実態が把握できない」と入居者に関する情報を当局に提供することを拒否。しかし、「ビルに出入りする中国人観光客は確かに多い。彼らはポストの中から部屋のカードキーを出して入室しているようだ」と明かしている。

個人が自分の住居を観光客に貸し出す以外に、ビル全体をホテルに改装し、違法経営する業者も現れており、ソウル市特別司法警察は今年3月に27カ所を摘発した。宿泊施設を経営する資格を取得しておらず、避難設備や客室の消毒も不十分という状況だが、ある行政関係者は「窓がなくても換気設備があれば宿泊先として登記できる」と述べ、合法的な手続きを経て営業しているホテルでも利用者からは「二度と利用しない」、「窓がなくて息苦しさを感じる」という声が上がっている。

韓国では中国人観光客が年々増加する一方、リピート率は低下している。10年のリピート率は37.4%で、13年は25.8%に縮小した。韓国の観光ホテル業界の関係者は「旅の中で、『宿泊』は基本的な要素。観光客が宿泊先に不満を持てば韓国を再び訪れないだけでなく、韓国の印象そのものを損ねてしまう」と危機感を示している。(翻訳・編集/野谷

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