中国の「ロボット密度」は日本に遠く及ばず、膨らむロボット需要―中国紙

Record China    2015年5月8日(金) 18時51分

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7日、広東省仏山市で15年前、1台目のロボットが「仕事」を開始した。このロボットは中国国内で初めて実験室から工場に導入されたロボットで、その仕事はサニタリー業界のセラミック製品の塗装だった。写真は中国の自動車メーカー、長城汽車の生産ライン。

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2015年5月7日、広東省仏山市で15年前、1台目のロボットが「仕事」を開始した。このロボットは中国国内で初めて実験室から工場に導入されたロボットで、その仕事はサニタリー業界のセラミック製品の塗装だった。それから15年が経った今年、香港のエレクトロニクスイベントに米国企業が開発したヒューマノイド型ロボット「ハム(HAM)」が出展された。ハムは、相手の表情を識別し、それに合わせて自分の表情を変えることができる。そのリアルな表情は、大きな話題となった。経済日報が伝えた。

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市場の需要は、ロボット普及のバロメータだ。賽迪顧問股[イ分](株式)有限公司(CCIDコンサルティング)の李樹[羽中](リー・シュウチョン)総裁は、「中国のロボットはこれまで、電子製造、自動車製造など精密製造の分野で急速に発展し続けてきたが、今や繊維・織物、石油化学などの労働集約型の業界でも急速に普及している。家電、電車・地下鉄、船舶といった伝統的な市場もロボット応用の中心地になりつつある」と語る。

▼スマート化するロボットたち

現在中国では、工場労働者1万人あたりの産業用ロボット利用台数は30台と、「ロボット密度」は相対的に低いレベルにある。ドイツのロボット密度は中国の10倍、日本は11倍に達している。これは、中国の産業用ロボットの応用に高いニーズがあることを示している。統計によると、2014年、中国の産業用ロボットの生産台数は前年比26.2%増の1万2050台だった。

李総裁は「川下の応用サービスの発展により、伝統的な市場も新たな生産方式を受け入れやすくなり、家電、電車・地下鉄、船舶といった伝統的な市場もロボット応用の中心地になりつつある」と語る。

中国経済のモデルチェンジとアップグレードも、ロボット産業に新たな方向性を指し示している。中軽集団長泰ロボット有限公司の楊漾(ヤン・ヤン)総経理(国際ロボット・スマート設備産業連盟副会長)は、「スマート製造の推進に伴い、ロボットはモバイルネットワーク、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、モノのインターネットなどの新技術と融合し、これらの技術を活用する必要性が出てきた。大規模な応用と実用化を目標とし、新材料、新型センサー、スマート制御などの最先端技術とキーテクノロジーで飛躍を遂げることが、中国のロボット産業発展の重要な方向性となる」と指摘する。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/武藤)

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