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26日、世界の自動車メーカーはメキシコに投資を集中。投資額はすでに中国を抜いている。写真はメキシコシティ。
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2015年4月26日、参考消息網によると、メキシコ自動車製造業はすでに中国を超えたと英メディアが報じている。
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世界を席巻してきた中国製造業が今、曲がり角に立っている。靴やアパレル、電子機器などの分野でより労働コストの安いベトナムやバングラデシュに製造拠点を移す動きが広がっている。そればかりか、自動車製造の分野でまで競争力は低下している。英紙フィナンシャル・タイムズによると、2013年の自動車分野における海外直接投資では、メキシコが全世界投資の12.6%を獲得。12.4%の中国を上回った。
2011年を転機に自動車業界はメキシコへの投資を急増させている。中国と比較してメキシコの優位は労働コストの安さと自由貿易協定(FTA)締結国の多さにある。労働コストだが、2014年時点でメキシコの非熟練労働者の予想年収は3645ドル。5726ドルの中国よりも大幅に安い。
また、メキシコは北米自由貿易協定(NAFTA)を含め45カ国とFTAを締結しているが、中国の締結国は12カ国。北米・南米市場をにらむ輸出拠点としてのメキシコの優位性は突出している。
中国は産業用ロボットの導入など自動化投資を推進することで生産性を向上し、製造業大国の地位を守ろうとしている。2017年には中国は産業用ロボット保有数で世界一になると予測されている。中国が製造大国としての地位を守れるのか、競争は今後も続いていく。(翻訳・編集/増田聡太郎)
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