日本の「いずも」艦隊は、中国の空母戦闘群に勝てない―中国専門家

Record China    2015年4月8日(水) 17時19分

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8日、海上自衛隊最大の軍艦「いずも」が先月25日に仰々しく就役し、国際的に幅広く注目された。ロイター通信は日本の海外での軍事作戦能力拡張の「高度に目立ったシグナル」だと指摘した。写真は遼寧。

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2015年4月8日、海上自衛隊最大の軍艦「いずも」が先月25日に仰々しく就役し、国際的に幅広く注目された。ロイター通信は日本の海外での軍事作戦能力拡張の「高度に目立ったシグナル」だと指摘した。軍事サイト「Konas」は「いずも」戦闘群による竹島武力奪取に韓国は対抗するすべがないとの懸念を示した。(文:趙軍[ジャオ・ジュン]海軍装備研究院研究員。中国青年報掲載)

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 「いずも」はそれほど戦闘力があり、空母戦闘群を抑え込むことができるのだろうか?データを見てみよう。

■「いずも」艦隊の攻撃防御能力

遠洋作戦で、「いずも」艦隊が空母戦闘群を「迎撃」する事態が生じるかもしれない。われわれの想定では、空母戦闘群は水上艦、攻撃型原潜、艦載機部隊で編成。「いずも」艦隊は「いずも」型、「こんごう」型、「あたご」型、「あきづき」型、「たかなみ」型、「むらさめ」型など8艦で編成され、F35B戦闘機12機、早期警戒ヘリ4機、哨戒ヘリ8〜9機を搭載する。

まずF35Bの哨戒能力を見てみる。早期警戒ヘリは脅威の方向へ100から200km前に出て早期警戒・偵察を行う。F35Bの一部も200〜300km出て空中パトロール任務を担う。F35Bは各回2機がパトロールし、2機が甲板で待機した場合、1日に各機2〜3回飛行し、パトロール時間は4〜6時間、甲板での待機時間も加えると1日の任務遂行時間は8〜12時間にも達する。F35B戦闘機中隊が空中防御圧力に耐えるのは困難で、ましてや進攻的作戦行動を行う力はない。

次にF35Bの対艦攻撃能力を見る。護衛艦群が主要防御任務を担う場合、哨戒に当たるのは少数のF35Bと早期警戒ヘリで、6機のF35Bを対艦攻撃に出動できる。双方の艦隊が600km離れている場合、F35Bは各機空対艦ミサイル「JSM」2発、中距離空対空ミサイル「AIM-120」2発を搭載して出撃。攻撃目標との距離180kmの時点で、JSM12発を発射して帰航する。12発のJSMは高度50〜60m、速度M0.9で進むが、攻撃目標との距離約40kmで、空母戦闘群の艦対空ミサイル数十発に2回迎撃されて戦果を挙げない。

次にF35Bの空中交戦能力を見る。6機のF35Bが高度5000mでひそかに侵入するが、攻撃目標との距離約250kmの時点で、空母戦闘群側の早期警戒ヘリに発見され、空母から艦載戦闘機8機が緊急発進する。F35BはJSM発射後、帰航途中で追尾する空母戦闘群艦載戦闘機による護衛艦群への攻撃を防ぐため、折り返して空中で交戦する。双方の距離が80kmの時点で、F35BはAIM-120計12発を発射。空母戦闘群側の艦載戦闘機はこれに気づき、すぐに速度M2で近づき、30秒後に50kmの距離でF35Bを発見。ただちに中距離ミサイル30発余りを発射して反撃する。

最後に「いずも」艦隊の対空防御能力を見る。双方の艦隊の距離が400〜500kmの時、空母戦闘群は長距離対艦ミサイル10数発を発射して「いずも」艦隊を攻撃する。

艦載レーダーの探知距離、ミサイルシステムの反応時間、ミサイルの発射間隔、連続照射誘導などの制約から、対艦ミサイルとの距離20km余りの時点で「あきづき」「たかなみ」「むらさめ」「いづも」型軍艦が艦対空ミサイル30発余りを発射し、効果的な反撃を1回行う。「こんごう」型と「あたご」型は距離が近すぎて迎え撃つことができない。最終的に対艦ミサイル数発が護衛艦群の反撃と電子妨害を突破して目標に命中する。

以上のことから、空母戦闘群が「いずも」艦隊との戦いで全面勝利を収めることがわかる。艦対空ミサイルはJSMの迎撃に成功し、性能で敵を制する。艦載戦闘機はF35Bと互角だが、数で敵を制する。超音速対艦ミサイルは護衛艦群の対空防御を突破し、スピードで敵を制する。

「いずも」艦隊が空母戦闘群に打ち勝つというのが荒唐無稽な話であることは明らかだ。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)

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