2015年4月7日、新華社によると、韓国政府は6日に声明を発表し、日本政府が検定を通した歴史教科書で竹島の主権を主張したことに対して強く非難し、日本に日韓関係の改善のために誠意ある努力をするよう促した。

【その他の写真】

声明では、「独島（竹島の韓国名）は歴史、地理と国際法に基づき韓国の固有領土であり、日本政府が独島に対する主権を主張し、歴史事実を歪曲・縮小・遺漏した歴史教科書を検定して通したことは、韓国に対する挑発だ」としている。

また、「日本政府が歪曲した歴史観とその歴史観を元とする領土観を次世代に教えることは、歴史的間違いを繰り返すに違いない。これは日本が周辺国の信頼を獲得し、責任ある措置を取ることを考えていないためだ」と表明した。

韓国・聯合ニュースによると、韓国外交部の趙太庸（チョ・テヨン）第1次官は同日に記者会見を開き、別所浩郎駐韓大使を呼び、日本が検定して通した歴史教科書で竹島の主権を主張することについて強く抗議した。

与党セヌリ党の金栄宇（キム・ヨンウ）首席報道官は、「侵略の歴史を歪曲する現象は日本の政治家の中だけではなく若い世代にも拡散している。これに対して非常に遺憾に思う。日本は、歴史を忘却する国には未来がない、歴史を歪曲する国には友がないと銘記するべきだ」と指摘した。

竹島は朝鮮半島の東部海域に位置し、面積は0．18平方キロメートル。北朝鮮、韓国、日本がそれぞれ竹島に主権があると宣言している。（提供/新華網日本語版・翻訳/呉寒氷・編集/武藤）