注目集まるアジアインフラ投資銀行、本部はどこに?総裁は誰に?―中国メディア

Record China    2015年4月3日(金) 14時27分

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1日、アジアインフラ投資銀行の創設メンバーとしての参加申請の締め切り日は3月31日だった。同日午後6時現在、参加を申請した国は46カ国に上り、このうち30カ国はすでに創設メンバーとなっている。写真は北京金融街。

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2015年4月1日、アジアインフラ投資銀行の創設メンバーとしての参加申請の締め切り日は3月31日だった。同日午後6時現在、参加を申請した国は46カ国に上り、このうち30カ国はすでに創設メンバーとなっている。参加申請の動きは一段落するが、いくつかの疑問点がまだ残っている。中国中央テレビ(CCTV)が伝えた。

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▽本部はどこに?北京市西城区の金融街か

北京市の金融街は金融機関の本部がたくさん集まるエリアだ。全国政協礼堂の近く、セメント壁で囲まれた工事現場で現在作業が進められており、複数の権威筋からの情報によると、この場所にAIIBの本部が置かれることになるという。

AIIBの本部が北京に置かれるというのはごく自然な流れだが、交渉に参加した関係者によると、北京に確定する前には一連の争奪戦が繰り広げられたという。

メディアの報道によれば、3月23日には創設メンバーとなったインドネシアが本部を首都ジャカルタに置きたい意向を示した。同25日には在中国インドネシア大使のスグン・ラハルジョ氏が、「AIIBの東南アジアの『地域代表機関』をインドネシアに設立したい」と主張した。事情を知る関係者によると、サウジアラビアも本部を自国に置くことを主張し、湾岸諸国の金融界における地位向上を目指したという。また韓国メディアも、韓国に本部が設立されることを希望すると報じている。

▽初代総裁は誰に?金立群氏が有力

21カ国の財務大臣や代表が北京でAIIBの設立覚書に調印する前日の2014年10月23日、中国国際金融有限公司の金立群(ジン・リーチュン)董事長(会長)がその職を辞して、新たに財政部AIIB準備チームの代表に就任した。AIIB多国間臨時事務局の事務局長も兼任することになった。

最近ではAIIB上層部の人選に注目が集まっている。中金公司の金立群前董事長と財政部中国クリーン発展メカニズム基金管理センターの陳歓(チェン・ホワン)センター長がそれぞれAIIB中国側準備チームの代表および副代表に就任しており、外部では両者がAIIBの上層部に就任するとの見方が広がる。専門家は、「金立群氏は中国での経験も西側諸国での経験もあり、幅広いものの見方をする人物だ。中国が推薦するAIIBの責任者として、もしも将来、中国人が総裁になるとすれば、金氏が最有力候補だ」と話す。

金氏とはどのような人物なのだろうか。公開された情報によると、金氏は財政分野で豊富な経験があり、これまでに財政部の世界銀行司司長、同部長補佐、同副部長を歴任した。国際金融機関での経験もAIIBでの重責を担う上でプラスになる。1988年から93年にかけては世界銀行で副執行理事を務め、03年8月1日にはアジア開発銀行(ADB)の副総裁に就任し、5年の任期を全うした。次官クラスの中国高官としてADBの上層部に就任したのは金氏が初めてだ。

現在、AIIBの運営メカニズムはまだ完成しておらず、今あるのは臨時の機関だけだ。誰が総裁になるかも最終的に確定していない。理屈の上では、誰が総裁になるか、明らかに競争があるはずだ。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)

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