南京大虐殺の犠牲者・生存者名簿を出版―江蘇省南京市

Record China    2007年8月14日(火) 16時5分

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13日、江蘇省南京市で資料集『南京大虐殺犠牲者名簿』と『南京大虐殺生存者名簿』が出版された。写真は南京市虐殺記念館にある犠牲者の名前を刻んだ壁。

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2007年8月13日、江蘇省南京市で資料集『南京大虐殺犠牲者名簿』と『南京大虐殺生存者名簿』が出版された。

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資料集は今年12月13日の南京大虐殺70周年記念日を目指し、南京大虐殺史研究会・虐殺記念館らが共同で編集したもの。『南京大虐殺犠牲者名簿』は8242人の名前が収録された。うち死亡時の年齢が50歳以上の老人が1510人、子供が262人となった。『南京大虐殺生存者名簿』には2592人が記載されており、男性1469人、女性1050人、性別を特定できなかったものが73人となっている。

南京大虐殺犠牲者記念館の朱成山(ジュー・チェンシャン)館長によると、当時の戸籍記録は大部分が紛失しており、犠牲者の確定は困難を極めたという。そこで複数の資料を総合して犠牲者と生存者の割り出しを進め今回の出版にこぎつけたという。もっとも資料の収集・整理の仕事はまだまだ始まったばかりであり、今後の研究の進展に伴い、資料集も続刊を発行予定だという。

資料集に掲載された犠牲者のリストは、虐殺記念館の壁にも刻まれている。朱館長は「このリストは無言の歴史的証拠であり、日本の右翼勢力がいかに弁明を図ろうとも、この重みの前には無力だ」と話している。今年は1937年の南京大虐殺から70周年に当たり、映画が公開されるなど記念イベントが続いている。(翻訳・編集/KT)

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