韓国の武器輸入は米国にべったり依存、国防力の弱体化に懸念―韓国紙

Record China    2015年3月14日(土) 8時38分

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13日、韓国・国民日報は韓国軍が武器を米国からの輸入に頼っている現状を指摘し、米国への重度の依存は韓国の国防能力を弱める危険性があると警鐘を鳴らした。写真は韓国の軍人。

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2015年3月13日、韓国・国民日報は韓国軍が武器を米国からの輸入に頼っている現状を指摘し、米国への重度の依存は韓国の国防能力を弱める危険性があると警鐘を鳴らした。中国新聞社が伝えた。

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韓国では米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の配備問題をめぐる議論が巻き起こるなど、武器を米国に依存していることに対する懸念の声が高まっている。THAADは米ロッキード・マーティンが開発したもので、韓国軍の武器の多くが同社とボーイング製だ。

ストックホルム国際平和研究所のまとめによると、韓国はここ数年、連続して世界の武器輸入国の上位10位に入っている。韓国が輸入する武器の80%が米国製で、09年から13年の米国からの輸入額は計38億2400万ドル(約4646億円)と、1位のオーストラリアとの差は100万ドル(約1億2000万円)だった。米国にとって韓国は重要な武器輸出先となるが、価格や技術移転などについて韓国が日本や北大西洋条約機構などと同じ扱いを受けたのは08年になってからだ。

同記事は、韓国が米国に武器を依存している理由として韓国軍の防御体制が米国と共同で進められている点を指摘している。このほか、南北の緊張状態が続く中で最先端の米国製の武器を導入することは韓国の安全保障にとって有利だとしながらも、米国に対する依存度を低くし、輸出先の多様性を図るよう提言。米国が戦略の転換などで輸出条件を変えた場合、韓国がその影響を受けてしまうと懸念を示している。さらに韓国が米国の技術に依存し続ければ、独自で国防力を増強することが難しくなり、価格交渉などでも弱い立場に追い込まれてしまうと指摘している。(翻訳・編集/野谷

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