まだまだ止まらない温水洗浄便座の話題、政治の場でも注目される―中国

Record China    2015年3月16日(月) 14時21分

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12日、中国で有名な経済評論家、呉暁波氏が1月25日に「便座を買うために日本へ行く」という文章をネットで発表したところ、温水洗浄便座便座をめぐる熱い議論が巻き起こった。資料写真。

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2015年3月12日、中国で有名な経済評論家、呉暁波(ウー・シャオボー)氏が1月25日に「便座を買うために日本へ行く」という文章をネットで発表したところ、温水洗浄便座便座をめぐる熱い議論が巻き起こった。さらに、春節期間中に、訪日中国人観光客が日本の温水洗浄便座をこぞって買う現象が報道されると、この話題はさらに盛り上がりを見せ、「両会」の開催期間中も「海外で粉ミルクを買う」話題に取って代わり、委員の間で熱く議論される注目の話題となった。北京商報が伝えた。

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全国人民代表大会では9日、格力集団の董明珠(ドン・ミンジュー)会長が、「この便座をめぐる現象は、実際中国企業の消費者に対する不誠実なビジネスがもたらしたもの」として、「中国企業は絶対に社会的責任感を持たなければならない。また、消費者に対してコンセプトや広告だけに頼ってはならない。今日消費者を騙せば、明日消費者は去って行く」と語った。

これより前の5日、全国政協委員、聯想集団(レノボ)の楊元慶(ヤン・ユエンチン)会長・CEOが便座の話題に触れ、「海外で粉ミルクを買うのはまだ理解できる。子供の健康に関わる問題は非常に大きな問題だからだ。しかし、便座の現象はどのように理解すればいいのか?これは、一般市民の国産商品や国産ブランドに対する過剰な自信の欠如が反映されているのではないか?」と問いかけ、「ブランド意識を築かなければならない」と指摘した。

すでに一部メディアが指摘しているように、日本の便座は中国の杭州市で生産されている。このことは、中国に技術や革新が欠如しているわけではないことを証明している。さらには、ある中国企業は、「自社の便座はいくつかの面で日本ブランドより優れている」という「弁解」までしている。しかし、これは重要な点ではない。中国の一部粉ミルク企業も、質や安全性において、決して外国ブランドに負けていないことを信じている。しかし、ブランドのイメージや社会的信頼性の再構築においては依然として進んでおらず、今も消費者の頭の中に深くこびりついている本来のイメージや偏見を苦労して改善している最中だ。

便座現象は、「メイド・イン・チャイナ」に対して大きな衝撃を与えている。まさに董氏や楊氏が語ったように、これは信頼の問題なのだ。「メイド・イン・チャイナ」が消費者からの信頼を回復するためには、個別商品が信頼を回復するプロセスである以上に、「メイド・イン・チャイナ」全体を取り巻く大きな環境の制度に関わる問題でもある。

政府活動報告では、当然便座の問題には触れていなかったが、別の角度からの製造業に対する提案がなされた。「製造業は、中国で優位性を有する基幹産業だ。製造強国への転換を目指す新たな10カ年製造業発展計画『中国製造2025』を実施し、イノベーション主導型開発やスマート化へのモデルチェンジ、産業基盤の強化、グリーン化への発展を堅持しつつ、「製造大国」から「製造強国」への転換を加速させる」。

では、「中国製造2025」とはどんな計画なのか?国はまだ明確な説明をしていないが、「メイド・イン・チャイナ」の前に並んでいる他国のモデルを見れば、「中国製造2025」が描く未来がおのずとわかってくる。米国の製造業は、短期間において競合が少なかったことから、大企業が主導するピラミッド型を形成するイノベーション導入型だ。ドイツの製造業と日本の製造業は第2グループに位置し、優れた質と独創的かつ芸術的なアイデアで知られる。中国の製造業の目標は、おそらくトップを目指しつつ、まずはドイツや日本と肩を並べることだ。

ドイツと日本の製造業と肩を並べるという目標を達成するためには、中国の製造業は必ず2つの壁を超えなければならない。(1)中国製造業の基準システム。「メイド・イン・チャイナ」がどれだけ優れているかを保証できないとしても、質に関する最低基準の保証はできると消費者に伝えるべきだ。日本の便座を争って買う現象は、「メイド・イン・ジャパン」の基準システムが中国人消費者の信頼を得たことを示している。(2)「メイド・イン・チャイナ」は、最先端科学技術を活かしたハイテク化を進めなければならない。高速鉄道などの業界では、現在まさにハイテク化が進んでいる。中国高速鉄道も非の打ちどころがないわけではないが、ブランド認知度やイメージにおいて従来の「メイド・イン・チャイナ」とは一線を画しており、市場における「メイド・イン・チャイナ」の全体的なイメージを一新させた。

「メイド・イン・チャイナ(made in China)」から「クリエイテッド・イン・チャイナ(Created in China)」への転換では、イノベーション主導型開発が中国企業の通るべき道となる。これは、どんなに望まなくても、どれだけ苦労してでも、堅持して進まなければならない道だ。さもなければ、消費者が今後も便座を買うために海外へ行くことに憤慨するしかない。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/武藤)

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