韓国、米大使襲撃で米韓関係は緊密化するも、対中、対日関係が課題に―韓国メディア

Record China    2015年3月12日(木) 6時40分

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10日、リッパート駐韓米国大使が襲撃されてから米韓同盟は急速に関係回復に向かい、事件は逆に同盟強化の契機を与える結果となった。だが、同時に、韓国は対中、対日、対ロシア関係が喫緊の課題となっている。資料写真。

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2015年3月10日、韓国・聯合ニュースによると、リッパート駐韓米国大使が襲撃されてから米韓同盟は急速に関係回復に向かい、事件は逆に同盟強化の契機を与える結果となった。だが、同時に、韓国は対中、対日、対ロシア関係が喫緊の課題となっている。

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朴槿恵(パク・クネ)大統領は9日、中東4カ国の訪問から戻るとすぐに入院中のリッパート大使を見舞い、「大使の毅然(きぜん)とした豪胆な対応に、韓米の国民は感動した。この事件が韓米関係をさらに緊密なものにした」と語った。尹炳世(ユン・ビョンセ)外相もお見舞いの後に「韓米同盟はさらに強固になる」と述べ、リッパート大使も同様にコメントした。

韓国外交部は、今回の事件によって高官同士の接触が増えたと述べた。外交関係者は、韓国が米国との接触を増やしているのは、米韓関係の改善が目的だが、本当の狙いは日本に対する外交戦略上の防御にあると語る。安倍首相が4月に訪米を予定しており、韓国は米国高官を通じてその対策に当たらなければならないというわけだ。

米国には、日本の政権が歴史を歪曲(わいきょく)しようとしているという世論もあるが、日韓の歴史をめぐる対立が米国の北東アジア戦略に悪影響を及ぼすという見方もある。襲撃事件後、米韓関係は回復しつつあるが、米国人の対韓感情を損なった可能性や、日韓関係がさらに冷却してしまう可能性がある。

中韓問題に目を向けると、米国がサードミサイル防衛システムを朝鮮半島に配備されれば,中韓関係に大きな変数が生まれることになる。連日にわたって、韓国与党のセヌリ党はサードミサイルの朝鮮半島での配備問題について討論すべきだと語っている。韓国国防部の金報道官は「米国防総省は今のところサードミサイルの配備を決定しておらず、韓国側も何の提案も受けていない」と述べた。

このほか、ロシアも5月9日に戦勝70周年式典を行う予定で、朴大統領の出席が検討されている。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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