ウクライナ外相、「停戦後も緊迫化、ロシアは正規軍も派遣」「国境完全封鎖が必要」=防衛兵器の早期提供を要望―東京で記者会見

八牧浩行    2015年3月4日(水) 9時48分

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3日、ウクライナのクリムキン外相は日本記者クラブで記者会見し、ロシアが同国東部の親ロシア派勢力を継続的に支援しており、兵器や資金の供与だけでなく、ウクライナ東部でロシア正規軍も派遣されていることを明らかにした。

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2015年3月3日、ウクライナのクリムキン外相は日本記者クラブで記者会見し、ロシアが同国東部の親ロシア派勢力を継続的に支援しており、兵器や資金の供与だけでなく、ウクライナ東部でロシア正規軍も派遣されていることを明らかにした。その上で、「防衛、主権と領土統一の保全のためならいかなる手段も辞さない」と強調。米国が検討している防衛目的の兵器や装備の提供に関し、通信機器や監視用無人機などの早期提供を要望した。

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クリムキン外相によると、停戦発効後も緊迫した状況が続き、政府側が維持している東部ドネツク州の港湾都市マリウポリでも、親ロシア派武装勢力が近郊に軍を展開していると指摘。東部全般でも「困難な情勢で、緊張状態が続いている」と明かした。ロシアから越境してくる大量の兵員や最新鋭の兵器が不安定要因になっているとし、「ロシアとの国境を完全に閉鎖する必要がある」と述べた。(八牧)

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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