外資企業の中国撤退、取り立てて騒ぐ必要はない―中国メディア

Record China    2015年3月3日(火) 3時33分

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2月28日、いくつかの有名な外資企業が中国での生産から撤退し、他国あるいは本国に生産施設を移転している。これに伴い、中国は雇用と技術導入の機会を失っている。写真は中国の工場。

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2015年2月28日、いくつかの有名な外資企業が中国での生産から撤退し、他国あるいは本国に生産施設を移転している。これに伴い、中国は雇用と技術導入の機会を失っている。(文:沈丁立[シェン・ディンリー]復旦大学国際問題研究員副院長、教授。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

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このような状況が生じている原因は、中国の人件費の上昇、環境保護関連の法執行の強化、技術導入に対する要求の厳格化、中国国内における代替技術の台頭など様々だ。もちろん、中国の生態の質が深刻な課題に直面しているのを受け、一部の外資企業が対応策を講じ始めた、という側面も排除できない。

では、こうした状況から、中国経済が悪化していると結論付けられるのだろうか?答えはノーだ。人件費の上昇を例にとると、中国人は過去30年余りにわたる経済成長の中、勤勉に働いて富を築きあげ、所得水準が徐々に向上した。これは中国の経済改革の目的であり、中国が経済グローバル化に積極的に関わってきたことの必然的な結果だ。中国の膨大な労働力と自然資源が、中国の改革開放時代に国際資本とうまく組み合わさったことにより、これまでの長期にわたるウィンウィンの関係が形成されてきた。

しかし、「膨大な労働力」をシンボルとする中国は、成長に伴いグローバル化に関わるようになり、新時代に入った。新たなシンボルとなったのは、「中国人のスキルの向上、中国の技術の台頭、中国資本の世界進出」だ。中国の新たな世代は、より良い学習のチャンスを得、より良いトレーニングを受けている。中国の創業者は今、より多くのハイテク分野を切り開いている。また、数兆ドル規模の中国の外貨準備が世界各地で価値上昇の機会をうかがっている。中国の資本は今や、国内投資だけにとどまらない。中国からの海外旅行者は年間1億人を突破し、中国はすでに世界第2の輸入市場になった。これら全ては、中国の近代化が重要な段階的成果をあげたことを物語っている。一部の外資企業が対中投資から撤退したのは、中国経済の悪化が原因なのではなく、グローバル経済一体化の必然の結果であり、むしろ中国の成功を反映しているところが大きい。国外の末端製造業の撤退は、特にそうだ。また、国外の先端製造業が帰国を選択したとしても、それはその国がたゆまぬ努力を通じ、国内と中国の製造コストの差を縮めた結果であり、祝福すべきことだ。

成功にはリスクがつきものであり、チャンスには課題がつきものだ。国外の末端または先端製造業の一部が撤退した後も、中国人には仕事が必要だ。新たな時代に入った今、中国人が国内消費けん引の主力になりつつあるのと同じように、自ら起業し、事業を始める中国人が増えている。ゆえに、我々はグリーン産業を発展させ、先進的製造業に力を入れ、製造業とサービス業のバランスをとり、付加価値に重点を置く必要がある。

中国人は知恵を絞るのが得意だ。かつて困難に直面した時、中国は改革開放を打ち出した。今、成功に伴う新たな課題に直面する中国は、もう一度知恵を絞り、中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議(三中全会)の要求に従って改革を深化させ、科学教育を突破口とし、革新を命とし、宇宙・高速鉄道・原子力発電・スパコン・新エネルギー・航空機・艦艇などの分野の技術進歩に伴い、「メードインチャイナ」を全面的にアップグレードする必要がある。

中国は最も多くの外資を導入する国であり、世界一の貨物貿易大国だ。中国で製造を行う外資系企業に対する中国の要求は、確かに厳しくなっている。中国が代替技術を手に入れた後、国外の通信技術や設備が中国の重要部門に入り込むといった局面が変わるのは当然のことだ。国家安全のために必要な保護措置を講じることは、いかなる主権国家も行う正当な手段だ。もし中国がこのために何かを失うことがあったとしても、得るものはもっと多い。これらは全て、中国が全面的に発展するために、避けては通れない道なのだ。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/武藤)

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