現金の国外流出を防げ!中国税関が「現金探知犬」を導入へ=ニュージーランドが育成に協力―米紙

Record China    2015年2月19日(木) 6時35分

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17日、中国で相次ぐ現金の持ち出しを防ぐため、税関当局は麻薬探知犬ならぬ「現金探知犬」の育成を行う予定だという。写真は警察犬の訓練。

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2015年2月17日、参考消息によると、米紙ニューヨーク・タイムズは、中国で相次ぐ現金の持ち出しを防ぐため、税関当局が麻薬探知犬ならぬ「現金探知犬」の育成を行う予定であると報じた。参考消息が伝えた。

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中国の規定では、個人が年間で持ち出せる現金は5万ドル(約31万元)だが、未申告の出入国が相次いでいる。中国海関(税関)総署の孫毅彪(スン・イービャオ)副署長は代表団を引き連れてニュージーランドを訪れ、探知犬プロジェクトについて、訓練施設の視察や関係者との話し合いを行った。

ニュージーランド税関長のワグナー氏は「中国が探知犬の訓練を行う際には、ニュージーランド税関の訓練士が協力する」と述べた。中国ではすでに野生動物や麻薬の密輸、爆発物の探知に犬を利用しているが、現金探知犬の導入は初めての試みだ。

習近平(シー・ジンピン)政権の反腐敗キャンペーンが3年目を迎え、当局では監督能力の強化が大きな課題としてのしかかっている。現金を持って国外逃亡を図る腐敗官僚が、出入国検査の段階で捕まるケースもある。2011年4月から2012年6月初旬にかけて、カナダ税関はトロントとバンクーバーの空港で、中国人旅行客から合計1300万ドル近くに上る現金の持ち込みを阻止した。

ニュージーランドでは2012年から現金探知犬の訓練を開始しており、同税関によると昨年6月までに麻薬と現金探知の訓練を受けた警察犬が190万ドルを超える未申告の現金を探知しているという。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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