中国の活動家グループが来日、皇居に所蔵の中国文物返還を要求=「106年前に日本軍が略奪した」―中国紙

Record China    2015年2月16日(月) 9時36分

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14日、環球時報によると、天皇誕生日に皇居の入り口で中国人3人が宮内庁に対して「日本が106年前に略奪した中国の文物、唐代の『鴻臚井碑』の返還を求める」という内容の書簡を送っていた。写真は10年11月、RecordChinaの取材を受けた王錦思氏。

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2015年2月14日、環球時報によると、12月23日の天皇誕生日に、皇居の入り口で中国人3人が警備を通じ、宮内庁に対して「日本が106年前に略奪した中国の文物、唐代の『鴻臚井碑(こうろせいひ)』の返還を求める」という内容の書簡を送っていた。

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鴻臚井碑は重さ90トン、10立方メートルあまりの天然石で、1908年に日本海軍の将校が旅順から略奪して天皇に献上したとされる。1911年、日本海軍は石のあった場所に中国の文物を運び出した「功労碑」を立てている。

返還を要求したメンバーの1人で、対日賠償請求などの活動家として知られる王錦思(ワン・ジンスー)氏は「このことは中国国内でしか取りざたされていなかった。昨年はこの碑が作られて1300年目の年にあたる。自国内だけで言っているだけでは解決にならないと考え、日本に行って返還を求めることを決めた」と、書簡を送ることになった経緯を語った。

22日、天皇誕生日の前日、王氏は皇居付近の下見に訪れた。王氏は当時の状況をこう語った。「警察官があれこれ尋ねてきたので、英語で『自分は中国人で、友人を待っている』と伝えた。長居するつもりはなかったので、地下鉄に乗って帰ろうとすると、警察官が6、7人やってきた。2人は少し離れた場所からこちらを見ており、あとの4、5人はすぐ近くを通り過ぎ、反対側から黙ってこちらを見ていた。だが、地下鉄の車内まではついてこなかった」

これで事なきを得たと思った王氏、夜になってホテルを出ようとすると、3、4人の私服警官に尾行されていることに気づいたという。「翌朝には私服が10数人いて、身体検査をされ、荷物を開けられたが、特に何も見つからなかった。皇居には行くなと警告され、何か要求があるなら中国にある日本大使館を通して連絡せよとのことだった。実は一度大使館に連絡をしたことがあるのだが、返事はもらえなかったので、今回は強制的に阻止されないかぎり、直接皇居に行くことにした」警察官は特に阻止することはなかったが、尾行は続いた。その後皇居に到着した王氏ら3人は警備を介して書簡を提出した。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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