中国人男性に売られるカンボジア人花嫁が急増、男性の兄弟や父親、叔父とも関係を迫られるケースも―中国メディア

Record China    2015年2月12日(木) 21時5分

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10日、中国メディアは2013年にカンボジアから中国の農村部に売られてきたカンボジア人花嫁の女性を通じて人身売買の悲惨な実態を明らかにした。写真はカンボジアのシェムリアップ。

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2015年2月10日、人民日報(電子版)は、2013年にカンボジアから中国の農村部に売られてきたカンボジア人花嫁の女性を通じて、人身売買の悲惨な実態を明らかにした。

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カイさんは今年29歳。2013年6月にカンボジアから中国に来た。父親と7人の兄弟姉妹と貧しい農村で暮らしていた彼女にとって、テレビで見る中国のメロドラマが唯一の楽しみだった。現地の女性から中国で働くことを勧められたとき、脳裏に浮かんだのは北京や上海のような大都市でさっそうと暮らすドラマの主人公の姿だった。仲介者の女性はさらに「中国人はお金持ちだから。嫌だったらすぐに帰ればいいから」との理由で中国人男性との結婚を彼女に強く勧めた。

大都市での暮らしと高給の仕事、裕福な夫を夢見て中国広東省広州市の空港に着いたカイさんを、4人の中国人男性と1人のカンボジア人女性が出迎えた。彼らはカイさんに「紹介する中国人男性と結婚しろ。そうしなければ路上に放り出す。カンボジアの家族にも危害を加える」と脅したという。車に長時間乗せられて到着した場所は、カンボジアの実家よりも辺鄙(へんぴ)な村だった。

彼女は言葉のまったく通じない年齢さえもわからない中国人男性と結婚。朝から晩まで奴隷のようにこき使われ、夜は性的関係を強要される。言うことを聞かないと夫はすぐに暴力を振るう。カイさんは仲介者たちを言葉巧みに説得して携帯電話を手に入れると、カンボジアで聞いていたラジオ局に電話して苦境を伝えた。ラジオ局は在中国カンボジア大使館に通報し、カイさんは無事帰国することができた。

カイさんは幸運だったが、多くのカンボジア女性が人身売買組織の餌食になっている。結婚難にあえぐ中国農村部の男性の元へ売られ、男性の父親や兄弟、叔父たちとも性的関係を持つよう迫られた女性や、性的サービス業で働かされている女性も少なくない。中国ではベトナム人花嫁の売買が社会問題になっており、ベトナム側の法的整備も強化された。その結果、花嫁市場はベトナムからカンボジアに移行しつつある。2013年、中国からカンボジアに戻ることができたカンボジア人女性は21人。2014年には国際移民組織やキリスト教系組織の協力で58人の女性が帰国に成功している。(翻訳・編集/本郷)

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