訪日中国人が日本製品を買いあさるのはなぜか?日本の「ある言葉」にその答えがある―中国メディア

Record China    2015年2月9日(月) 16時9分

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6日、中国メディア・参考消息(電子版)は、日本を訪れた中国人観光客がなぜ日本製品を買いあさるのか、その原因について分析した。写真は北海道のオルゴール博物館。

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2015年2月6日、中国メディア・参考消息(電子版)は、日本を訪れた中国人観光客がなぜ日本製品を買いあさるのか、その原因について分析した。

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14年に日本を訪れた中国人観光客は、前年比82%増の約220万人にも達した。訪日観光ブームが起こる中、中国人観光客が日本で各種日用雑貨品を大量に購入する現象も大きな注目を集めた。

ここ数年、日本を代表する家電メーカーであるソニーやシャープなどの業績悪化に伴って、「メード・イン・ジャパン」もかつてほど高い評価を得られなくなっている。しかし、日本を訪れた中国人観光客は、セラミック包丁から高性能便座まで、先を争って日本製品を購入している。

なぜ、日本製品はこれほど品質が高く、心配りの行き届いたデザインがされているのか?この中に、中国製造業がいかにして方向転換すべきかの答えが隠されているかもしれない。

最近の円安や免税品拡大の影響で、化粧品などについては日本での販売価格が中国国内よりもかなり安くなっている。ただし、訪日中国人が日本製品を買いあさる理由は、安さだけではない。

中国では、日本企業は、技術漏洩防止の観点から最も優れた製品は日本国内にとどめ、海外で販売する同じブランドの製品には品質や技術に差を設けていると言われている。しかし、結局のところ、日本製品の優れた品質や、美しく、心配りの行き届いたデザインこそが、中国人に日本製品を大量購入をさせる最大の理由なのだろう。

初めて日本を訪れたある中国人女性は、ドラッグストアに並ぶ多くの日用雑貨品を前に、「聞いていた通り、みんな素敵で、見てると全部買いたくなってくる。国内より高いものもあるけれど、耐久性があるって聞いているし、買う価値があると思うわ」と話し、「使う側のことを考えた製品デザインは、“メード・イン・ジャパン”の代名詞の1つ」と指摘した。

日本語には、他人に心配りをするという意味の「配慮」という言葉がある。日本人は、社会生活をする中で、特にこの「配慮」を重視している。日本製の子供用タオルには、幼稚園や小学校で子供がタオルを引っかけやすいように、小さなリングが付けられている。また、傘の柄の部分には、間違い防止のための名札が入れられるように、小さな透明の枠が設けてある。

このように、日本製品の多くが消費者のことを考えて、人に優しいデザインを採用していることと、「配慮」とは切り離すことができないだろう。ユーザーのことを第一に考えてこそ、初めてこのような行き届いたデザインを思い付くことができるのである。(翻訳・編集/秋田)

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