想像を絶する中国の大気汚染、喫煙以上の死亡率に調査妨害する都市も―英メディア

Record China    2015年2月9日(月) 6時56分

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5日、中国で大気汚染物質PM2.5による健康被害が極めて深刻となっている。写真は山東省済南市のスモッグ。

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2015年2月5日、中国紙・参考消息(電子版)はBBCの報道を引用し、中国国内で大気汚染物質PM2.5による健康被害が極めて深刻だと伝えた。危険度は喫煙よりも高いと警鐘を鳴らしている。

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BBCの同日の報道によると、13年は中国31都市の約25万7000人の死亡にPM2.5が影響を及ぼした。うち、石家庄、済南、長沙成都、南京、武漢の6都市は平均すると10万人中114人以上がPM2.5の影響で命を落としており、状況はより深刻だ。BBCは大気汚染が深刻なのに調査対象に含まれていない都市があると指摘し、実際の影響はより大きいと伝えている。

北京大学と合同でこの調査を行った環境保護団体グリーンピースの関係者は、「PM2.5がもたらす影響は喫煙よりも深刻だ」と指摘。中国政府が発表したデータによると、12年の喫煙による死亡率は0.07%で、PM2.5よりも低い数値だった。

このほか、北京大学の関係者は当初は100以上の都市での調査を試みたが、多くの都市で妨害を受けたため不完全なデータになってしまったとコメント。スモッグや大気汚染がたびたび取り沙汰される北京よりもっと深刻な状況の都市は他にも多いとみられている。

中国では20余りの都市が大気汚染の改善に向けた計画を打ち出しており、17年までにこれを実現するとしている。しかし、実現できたとしても年間2万6000人程度の改善にとどまるとの見方が強い。(翻訳・編集/野谷

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