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米ミネソタ州で1日に橋の崩落事故が発生したが、中国ではこの3か月、毎月1回のペースで橋の崩落事故が起きている。原因はそれぞれだが、共通点は未明から朝にかけて起きていること。写真は広東省の九江大橋崩落事故現場。
2007年8月3日、米中西部ミネソタ州ミネアポリスで1日高速道路の橋の崩落事故が発生したが、中国ではこの3か月の間に、江蘇省、広東省、山西省の各地で橋の崩落事故が発生している。崩落の原因はそれぞれだが、地球の反対側に当たる米国で新たな崩落が発生したことで、改めて関心を呼んでいる。
このうち最初に発生したのは今年5月13日早朝の江蘇省常州市。幸い負傷者は出なかったが、長さ55m、幅12mという大きな橋の半分が完全に崩落した。建築からわずか10年、1日に5万台の交通量がある幹線道路上に位置する橋のため、設計上は十分な強度が追求されていたという。事故当時、専門家は、この種のフラット型の橋は内部の鉄筋が1本でもおかしくなると、全体の強度を失うと指摘、使用した鉄筋の品質を原因として示唆していた。
次は、6月15日朝、広東省仏山市で、砂利運搬船が九江大橋の橋げたに衝突し、橋が約200mに渡って崩落した。橋を走行中の車両4台が川に落下し、乗っていた7人と橋の下にいた作業員2名、計9名が一時行方不明になった。その後、降雨の影響で捜索は難航したが、ダイバーが出動し磁石を使った引き揚げ作業により、川底からトラックなど車両4台が引き揚げられ、同月25日までに7人の遺体が回収された。砂利運搬船の乗員は2人が軽傷を負ったが、10人全員が無事に救出された。(続く)
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