「メイド・イン・ジャパン」の逆襲、「メイド・イン・チャイナ」はどこへ向かう?―中国メディア

Record China    2015年2月2日(月) 16時6分

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30日、この世に斜陽産業は存在しない。あるのは斜陽企業と斜陽の人だけだ。量的拡張から質的向上に向け、中国製造業は今まさに最終段階に入っている。資料写真。

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2015年1月30日、この世に斜陽産業は存在しない。あるのは斜陽企業と斜陽の人だけだ。量的拡張から質的向上に向け、中国製造業は今まさに最終段階に入っている。新華網が伝えた。

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■「メイド・イン・ジャパン」のささやかな逆襲

日本旅行に行ったついでに、電気炊飯器を購入し、持ち帰るというのが、中国人のブームとなってしばらく経つ。数年前から、東京の秋葉原には、いたるところで電気炊飯器を抱える中国人旅行者を見かけるようになった。しかし、正直、この現象の理由がよくわからなかった。「日本の電気炊飯器は本当にそんなにすごいのだろうか?」。

1カ月程前、炊飯器で中国トップシェアを誇る中国の大手家電メーカーの「美的(Midea)」のショールームを見学した際、案内してくれた技術者にこの疑問をぶつけてみた。

技術者の張(ジャン)氏はしばし沈黙した後、「日本へ訪れた際、幹部の指示でいくつかの電気炊飯器を購入して持ち帰り、研究したことがある。日本の電気炊飯器の内釜の素材には革新的な技術が込められている。炊き上がった米は水晶のようで、粘り気もちょうどよく、実に素晴らしかった」と語った。

電気炊飯器だけではなく、訪日した中国人団体客のショッピングリストからも事実が見て取れる。多くの人が購入するドライヤーには、プラズマクラスターイオンの技術が採用されている。セラミック包丁は、通常のステンレス包丁の60倍もの耐久度を持つ。ステンレスボトルは、真空二層構造による高い保温性を誇り、ボトルの内部は汚れがつきにくいステンレス鏡面仕上げ、蓋は密封性に富んだ安全ロック方式が採られている。

最も驚かされたのは、便座を購入した人もいることだ。この便座は、決して安くない。販売価格は2000元(約3万7700円)で、抗菌加工が施され、洗浄機能や瞬時に温める機能を持つ。最もすごいのは、どんな形の便器にも使用できることだ。免税店の日本人販売員は、喜びの表情を隠しきれない様子で、「中国の団体客が来れば、毎日確実に売り切れる」と中国語で説明した。

■「メイド・イン・チャイナ」の未来は、どこへ向かうのか?

那覇空港で日本製品を購入する中国人客のほとんどは中国の現在の中産階級とされ、理性のある消費の中堅とされる。この層は衝動的に物を買ったり、簡単に広告に動かされたりすることはない。当然、安くて質のいい商品を好む。しかし、同時に品質本位であり、新技術や新しい体験に対して進んでお金を払う傾向にある。こういったタイプの消費者層の出現は、製造業者のモデルチェンジやアップグレードへの転換をもたらすきっかけとなるだろう。

「メイド・イン・チャイナ」が未来を築けるかどうかは、人々の心を打つ製品を作れるかどうか、中産階級が海外に行って便座を買う必要がなくなるかどうかにかかっている。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/武藤)

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