「未年生まれは運が良くない」という迷信に逆らって、あえて未年に出産する親心とは?―中国

Record China    2015年2月2日(月) 9時22分

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27日、中国では「未年生まれは良くない」という迷信の影響で、帝王切開手術を受けてまで午年のうちに出産しようとする妊婦が多い。写真は中国の妊婦。

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2015年1月27日、BBCによると、中国では「未(ひつじ)年生まれは良くない」という迷信の影響で、帝王切開手術を受けてまで午(うま)年のうちに出産しようとする妊婦が多い(注:中国の旧暦では現在も午年)。この影響で未年生まれの子供は入学や就職時に競争相手が減り、午年生まれよりもチャンスに恵まれる可能性が高いという。28日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

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一部の地域では、未年生まれの子供は性格が軟弱で意気地がなく、運が良くないとの迷信が信じられており、これを避けるため、多くの妊婦が午年の内に出産したいと願っている。この影響を受けて、南京のある病院では今年、過去最高の出産数を記録するとみられている。産婦人科の蔡満紅(ツァイ・マンホン)医師は「1日で帝王切開手術を10件も行った。こんなことは過去にはなかった」と驚き、「午年のうちになんとか出産を終えたいと願い、春節(旧正月)までに帝王切開手術を受ける妊婦が今後さらに増加するだろう」と予想する。

未年を避けて、何としてでも“馬の尻尾”にでもしがみつきたいと考えているのは南京の妊婦だけではなく、遼寧省や山東省、甘粛省などでも帝王切開手術を受ける妊婦が増加している。山東省棗庄市で行われた調査では、妊婦25人のうち、手術を受けて午年のうちに出産しようと考えている妊婦は18人にも上った。

えとが子どもの将来に影響するということは一般的にはあり得ない。しかし、中国の伝統的な風習や運命判断、占いはえとと深く結びついており、こうした迷信を単純には排除できないこともまた事実だ。

一方、過去の出産ブーム時に出産した親たちはその経験から、「何とかして馬の尻尾にしがみついたその結果は、子供にとって厳しい試練が待ち受けている可能性が高い」と語る。中国では13年と14年に全国各地の小学校で入学者数がピークを迎えた。その原因は、07年のえとである猪に関係する「金猪ベイビー」と北京五輪が開催された08年の「オリンピックベイビー」にある。

ある女性は「迷信では未年は良くないと言われているが、私はあえて未年に子供を産んだ。将来、小中学校への入学や高校・大学受験、就職時にライバルが少ないというVIP待遇を受けることになるからだ」と語っている。(翻訳・編集/秋田)

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