中国IT大手が給料50カ月分の賞金授与、史上最高額―中国紙

Record China    2015年1月29日(木) 6時29分

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27日、検索サービス大手・百度の創始者・会長で最高経営責任者(CEO)のロビン・リー氏はこのほど、百度2014年総会および15周年記念式典の席で、ある従業員が月給50カ月分に相当する賞金を授与されたことを明らかにした。写真は北京の百度本社。

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2015年1月27日、華西都市報によると、検索サービス大手・百度の創始者・会長で最高経営責任者(CEO)のロビン・リー(李彦宏)氏は24日、百度2014年総会および15周年記念式典の席で、ある従業員が月給50カ月分に相当する賞金を授与されたことを明らかにした。今年のインターネット産業で明らかになった賞金としては最高額だ。

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▽なんと、月給50カ月分は約100万元

李氏は式典の中で、社員4万5000人に(旧正月に先立つ)早めの新年の挨拶をするとともに、「ある社員が今年受け取った賞金は、月給の50カ月分に相当するそうだ。この社員に心から祝福を述べる」というワクワクするような情報を明らかにした。「2014年の年末に百度は過去最高額の賞金を支給し、突出した業績を上げた社員を激励した」のだという。

関係者によると、百度の勤続1〜3年の技術職が受け取る給与は業界最高額で、最低でも月給は1万9400元(約36万6000円)だ。この数字に基づいて計算すると、月給50カ月分の賞金は97万元(約1830万円)になり、これに月給12カ月分の約30万元(約570万円)を合わせると、年間所得は100万元以上になる。勤続1〜3年の社員の多くは1990年代生まれで、5年以上の70年代生まれや80年代生まれであれば月給はこれより多く、年収は100万元どころではない。一般の上場企業は社長でもこれほどの年収はなく、百度の豪勢さがうかがえるというものだ。

これだけではない。李氏は先の発言に続いて「上限はない」と語ったのだ。李氏によれば、百度は平均主義をうち破り、優秀な人材が十分に力を発揮し、手厚い報酬を得るとともに、将来にもさらに十分な報酬を受け取ることができるようにする方針だという。

李氏はこれまで優れた人材を惜しみなく奨励してきた。2014年8月8日には毎年1回行われる「サマーパーティ」の席で、6つのプロジェクトチームにそれぞれ賞金100万ドル(約1億1800万円)の「百度最高賞」を授与することを了承した。100万ドルが6チームで、総額は600万ドルになる。

百度最高賞は李氏が2010年7月に創設した賞で、百度では最もグレードの高い奨励賞となっており、シニア・ディレクタークラス以下の「平社員」に贈られることが多い。100万ドルもの賞金はこれまでに国内ネット企業が一般社員に支給した賞金としては過去最高額でもある。

▽なぜ?科学技術企業は技術者に高額の賞金

百度はこれまでの考え方を改め、優れた社員に高額の賞金を支給することにした。というのも、14年の業績が好調だったからだ。従来のパソコンでの検索事業では360の挑戦をはねのけて1位の座を獲得し、新興の分野であるモバイル事業の業務量もシェア50%を突破し、モバイル事業の営業収入は業界全体の36%を占め、いずれもトップに立った。こうした好材料が重なり、百度の株価は過去1年間で倍になった。

また李氏は「技術こそがすべてのライバルを上回る決定的な力になる」と堅く信じており、「百度はより多くの経費を充てて、研究開発への投資を拡大する」と話す。

賞金の支給状況から考えると、科学技術企業では販売より技術に重きが置かれている。業界関係者は、「技術は人が中心だ。これまでに百度はパソコンの検索技術で成熟を迎え、今は技術の飛躍という壁に直面している。百度は音声検索と画像検索のアプリケーションを早急に必要としており、ビッグデータの人工知能を支える基礎的技術が大規模な商用化への臨界点にあり、高額の賞金で技術者を奨励することが必然的な流れになる」と話す。

華為も技術研究開発を重視する企業で、同社の社員も手厚い報酬を受け取っている。13年初めには125億元(約2360億円)の賞金を出しており、社員数14万6000人(11年現在)で割ると、一人あたり平均約8万5000元(約160万8000円)の賞金を受け取ったことになる。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)

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