2015年1月26日、環球網はロイターの報道を引用し、韓国の青少年の21％が「理想の職業はアイドル歌手」と考えていると報じた。夢を実現するため、多くの青少年が日夜トレーニングを重ねていると、その様子を伝えている。

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韓国では青少年の多くが「江南スタイル」で一世を風靡（ふうび）した人気歌手、PSY（サイ）のように「有名になりたい」と考えている。このうちの1人、歌手を目指す9歳の少女の日常が紹介されており、少女は朝7時30分に起床し登校、その後数時間の声楽レッスンとダンスレッスンをこなし、さらに塾に通う。就寝は真夜中という生活だが、「今の辛さは将来の成功のため」と、風邪を引いてもいつも通りのレッスンメニューに励む。

少女の母親は「自分の果たせなかった夢を娘に託したい」と、毎日少女を送り迎えしている。歌とダンスのレッスン料は毎月約640ドル（約7万5000円）に上るが、「才能のある子が多く、競争は激しい」、「努力以外の選択肢はない」とコメント。YGエンターテインメントやエスエムエンターテインメントなど大手事務所に入ることが現在の夢だ。

さらに報道は10年前にオーディションに合格し、エスエムエンターテインメントの研修生となったチャン・ハジンさんについても紹介している。チャンさんは歌とダンスの練習に明け暮れる生活を送り、多くの韓国のアイドルグループが中国市場に進出することから中国語も学習した。体と精神の消耗を感じたが、「最も辛いのは自分が進歩していないと感じた時」と話す。チャンさんは、人気グループ「少女時代」のメンバーとなったかつての同期について、「彼女たちは成功のために大きな代価を支払ったが、辛い生活を送ったかいがあった」と述べる。

このほか、5年間の研修期間を経て、ついにデビューにこぎつけたG−Friendのソウォンさんの「家族とも会えないし、友達とも遊べないけど、苦しみよりも喜びの方が大きい」、「自分たちの歌が流れ続けることだけが願い。疲れていても舞台に立ち続けたい」という声も取り上げられている。

韓国の流行音楽業界は日本、中国の次の市場として欧米を視野に入れている。韓国中央銀行の予測によると、13年に7億3000万ドル（約860億円）だった韓国の音楽、テレビ作品を含む文化産業の海外市場での収益はこの先5年間で3倍前後に拡大するとみられている。（翻訳・編集/野谷）