フッ素毒で苦しむ村

Record China    2006年6月14日(水) 17時35分

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化落村に住む青年、周福兵は症状が進行し、やっとのことで歩いている

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貴州省畢節地区織金県普翁郷化落村では、近年、ある病気で悩まされている。その病気とは、歯が黄色く侵食され、大人になるにつれて全身の骨格に痛みが走り、35歳以上になると、76%もの人々が直立できなくなったり、足をピッタリ揃えて立つことができなくなる。さらに症状が進行すると、寝たきりの状態で体を動かすことができなくなり、死亡にまで至る。◇この症状は、歯のフッ素症、または斑状エナメルと呼ばれる病気からくるもので、原住民が燃やしている石炭の粉塵が原因と見られている。調査によると、化落村の8歳から12歳の子供の内、フッ素症の発病率は99.55%、16歳以上では76%、46歳以上では、96.35%にも上る。◇現地の衛生機構の説明によると、化落村には石炭などの燃料がないため、「鶏窩煤」という大地の表面から採取できるパウダー状の石炭と泥を2対8の割合で混合して燃料として使用している。しかし、現地の泥には大量のフッ素が含まれているため、燃焼すると空気中にフッ素がまき散らされてしまうのだ。

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◇さらに、現地は空気中の湿度が高いため、主要な食糧であるトウモロコシなどを太陽の光で乾燥させるのではなく、ストーブの上に藁で作ったシートを敷き、下からストーブの火で乾燥させているのだ。フッ素が大量に含まれた粉塵は、あっという間にトウモロコシを覆い、食べ物として人の体内に運ばれていくのだ。

 

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