ウクライナからの空母購入、商談の決め手は「酒50本」だった―香港紙

Record China    2015年1月22日(木) 0時39分

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19日、中国の元軍人はウクライナから空母ワリャーグを買い取った際の裏話として、蒸留酒50本を携えて行き、それを飲みながら取引先と親交を深めたことで商談成立にこぎ着けたと明かした。写真は「遼寧」の記念コイン。

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2015年1月20日、香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、広州軍区所属の軍人だった経歴を持つ香港の貿易商、徐増平(シュー・ゾンピン)氏は19日、ウクライナから空母ワリャーグを買い取った際の裏話を明かした。環球時報が伝えた。

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徐氏は元軍人で、広州軍区所属のバスケットボールチームのキャプテンも務めていたが、1983年に退役。その5年後、45歳で香港へ移り住み、投資や貿易などで財をなし、1997年には「香港のベルサイユ宮殿」とうたわれた豪邸を購入したことでも話題となった。

徐氏は空母ワリャーグ購入のために1996年から準備を開始し、ウクライナの首都キエフに会社を設けた。交渉を重ね、ウクライナへ赴く際に中国の蒸留酒「二鍋頭」50本を携えて行き、それを飲みながら取引先と親交を深めたことによって2000万ドル(約23億6000万円)の価格で商談成立にこぎ着けられたという。

当初、ウクライナ政府は売却後の軍事利用は認めないとしており、徐氏はマカオで世界最大の洋上カジノにするとウクライナ側に伝えていたとされる。その後、空母は中国海軍に転売され、「ワリャーグ」から「遼寧」へと大規模な改装が施された。

同紙は「徐氏に引き渡された時点で、エンジンは完全な状態だった」とするが、関係筋はそうした見方を否定している。(翻訳・編集/岡田)

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