中国がiPhoneの最大市場に、その原因は?―中国メディア

Record China    2015年1月18日(日) 15時43分

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14日、スイスUBS銀行の推計によると、昨年第4四半期、アップルのiPhone販売台数は6930万台に達し、そのうち中国エリアの販売が35%を占め、米国エリアの24%を大きく上回った。

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2015年1月14日、スイスUBS銀行の推計によると、昨年第4四半期、アップルiPhone販売台数は6930万台に達し、そのうち中国エリアの販売が35%を占め、米国エリアの24%を大きく上回った。中国は初めてiPhone最大の販売市場となった。中国日報網が伝えた。

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▽中国、アップル最大の顧客に

UBS銀行アナリストのSteven Milunovich氏によると、iPhoneの中国エリアの需要は大きく伸びており、昨年第4四半期は全体の35%に達した。この割合は前年同期、22%に過ぎなかった。iPhone最大の市場だった米国エリアの割合は24%にとどまり、一年前の29%から縮小した。

アップルCEOのティム・クック氏が10月に発表したデータによると、中国のアップルショップ15店舗を訪れる客は一日75万人に達する。アップルは今後数年で、中国の販売店を15店舗から40店舗に増やすとしている。米CNNの報道によると、クック氏は2013年10月、中国はアップル最大の顧客となるとの見通しを示していた。

▽新iPhoneは中国でなぜ人気か

iPhoneが中国市場で人気を博しているのには次の2つの原因が挙げられる。

第一に、中国の消費者の間で大画面の新製品「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」の評判が高いこと。両製品の中国本土での予約受付は昨年10月10日に始まったが、3日後には通販サイト「京東商城」の予約台数が1000万台に迫り、3大通信キャリアとその他の通販サイトを合わせた予約台数は2000万台を超えた。アナリストによると、iPhoneとりわけiPhone 6 plusは今春も中国で力強い需要があると見られる。中国のiPhone人気の原因はまず、iPhoneを持っていることがステイタスシンボルになることが挙げられる。サイズが小さいためにこれまで抑えられて来たステイタスシンボルとしての価値が、大画面製品の登場によってさらに高まったと考えられる。またアジアでは、資源に限りがあるという意識があるために、一つの商品にできるだけ多くの機能を求める。iPhone 6 Plusはタブレットと携帯の両方を兼ね備えていることが人気を呼んだ。iPhone 6 Plusはさらに、バッテリーの持続時間が大きく伸びたことも魅力となった。

第二に、中国最大の通信キャリアの中国移動(チャイナ・モバイル)との協力が功を奏したこと。アップルは公式サイトで2013年末、中国移動と合意を締結し、中国移動版の「iPhone 5c」と「iPhone 5s」を翌年1月17日から発売すると発表した。予約は1月25日からの受け付けとなった。中国移動にとっては自社版iPhoneの6年越しの実現となった。アップルにとっては、中国最大の通信キャリアと協力することで中国市場の開拓を進めるねらいがあった。iPhone 6の爆発的な売り上げの裏にもこの協力があったと見られる。

▽世界最大のスマートフォン市場

中国のスマートフォン市場はもともと大きく、スマートフォンの総販売台数は米国の3倍に達する。

シンクタンク企業の中国インターネット実験室が行った昨年のスマートフォン産業についての報告によると、世界のスマートフォン市場は13億台に迫り、そのうち中国市場が3億6000万台を占めている。

2014年は、スマートフォンやスマートテレビのインターネット化が進んだ年と言える。付加価値も再び高まりを見せ、技術革新がクローズアップされるようになり、数量の拡大を求める傾向は薄れた。インターネット実験室の方興東(ファン・シンドン)董事長(会長)によると、スマートフォンは、今後10年の世界市場にとってのエンジンとなると同時に、中国企業のグローバル発展にとっての有効な手段ともなる。中国のスマートフォン販売台数は米国の3倍で、モバイルインターネットの利用者は米国の5倍に達する。携帯電話産業の中心は今後、米国から中国へと転換していくものと見られる。

▽世界市場に登場した中国のスマートフォンメーカー

世界のスマートフォン市場の主役は依然としてサムスンとアップルだが、中国企業も勢力を伸ばしつつあり、これら大手2社、とりわけサムスンに圧力を加えている。サムスンの世界市場シェアは昨年、9ポイント低下した。

市場リサーチ会社「Gartner」が発表した昨年第3四半期の世界携帯電話市場統計によると、同期の世界のスマートフォン販売台数は前年同期比20%増の3億100万台だった。携帯電話メーカートップ5を見ると、中国ブランドが華為・小米・レノボと3社ランクインし、これら3社の合計シェアは前年同期比で4.1ポイント上昇した。サムスンとアップルの合計シェアはこれに対し、同比7ポイント低い37%だった。(提供/人民網日本語版・翻訳/MA・編集/武藤)

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