2015年1月8日、米国営ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ（中国語版ウェブサイト）によると、ロイターのコラムニスト、ジョン・ケンプ氏は中国の習近平（シー・ジンピン）国家主席について、中国の歴代の指導者とは異なり、米大統領のような風格を備えている希代の指導者であると評した。

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多くの評論家が指摘しているように、習主席はトウ小平や毛沢東以来、最も権力を備えた指導者である。より正確に言えば、習主席は中国の指導者というよりも、米大統領により近い指導者だろう。

胡錦濤（フー・ジンタオ）前国家主席や江沢民（ジアン・ザーミン）元国家主席と比較した場合、習主席は個人の権力をより多く備えている。国際舞台において、習主席は首席外交官を代表したイメージも持っており、この点に関しては中国の過去の最高指導者の中では例を見ない。また、習主席は軍事パレードを視察したり、海外の要人を迎えたり、突発的な事件の際に下部組織に直接指示するなど、米大統領が遂行するような職責もこなしている。

ホワイトハウスのスタッフがオバマ大統領を力を持った偉大な大統領と見せるために努力を重ねているのと同様に、習主席を支えるグループも、習主席が強大で、バイタリティーに満ち、豊富な知識を備えた、非凡な指導者であるとのイメージ造りに力を注いでいる。習主席は自身のパブリックイメージづくりをするための強力なグループを持った中国で初めてのリーダーだ。しかも、その雰囲気や態度、強硬さや庶民と接する様子など、習主席はそのイメージ通りにやり通す能力を備えている。

また、習主席はその特殊な地位を利用して、自らの路線や政治スケジュールを宣伝し、推し進めようとしており、こうしたやり方は多くの人にルーズベルト元米大統領やレーガン元米大統領を思い起こさせるだろう。（翻訳・編集/HA）