中国が世界をリードする新興産業7分野―中国メディア

Record China    2015年1月12日(月) 14時45分

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6日、世界の産業チェーンを上昇する過程で、中国には、驚くべきサービスや製品が次々と生まれてきた。巨大な市場とユニークな革新を拠り所としたサービスと製品の数々は、世界の同業者の注目を集め始めている。

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2015年1月6日、世界の産業チェーンを上昇する過程で、中国には、驚くべきサービスや製品が次々と生まれてきた。巨大な市場とユニークな革新を拠り所としたサービスと製品の数々は、世界の同業者の注目を集め始めている。世界のほかの地域の成熟した競争者よりも、消費ニーズの対応や革新推進で中国がすぐれていると見られる7つの分野をまとめた。新華網が伝えた。

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(1)速達サービス

わずか10年前、中国の個人向け物流は郵政システムだけによって担われていた。当時は、郵便の発送も受け取りも不便で効率が低かった。現在は、個人向け物流は雨後の筍のように増えた速達専門会社が行っている。オフィスビルや居住区、道端の店舗などには、配送業者の姿が見られる。

国内でのにぎわいだけでなく、中国の速達は国際競争力も強まっている。海外に住む中国人が増えるにつれて、中国から海外に向けた速達を担う会社も大量に現れ、UPSやDHLのような国際配送サービスを低価格で提供するようになっている。

(2)「微支付」(マイクロペイメント)

タクシー料金を払ったり、友人と割り勘で食事をしたりする時などに活躍するのが、インスタントメッセンジャーアプリ「微信」(WeChat)を使った支払いだ。以前から、ゲーマーらはこのアプリを通してアプリ内のゲームツールの決済を行ってきた。微信での支払いの人気は、アップルの中国での収入を高めているとの噂もある。その理由は、アップルのユーザーが微信で支払う金額の一部はアップルに歩合として支払われることだという。

テンセント(騰訊)はマイクロペイメント(少額支払い)サービスで最も成功した中国企業だ。微信による支払いの少額取引体系によって、テンセントはポストQQ時代に自らの帝国を再建するのに成功した。

(3)電子商取引

2014年9月、アリババ(阿里巴巴)が米国で見事に上場を成功させ、中国の電子商取引の将来に世界の注目が集まった。アリババはeBayとアマゾンを真似しただけという人もいるが、アリババの取引額が2013年にeBayとアマゾンの合計を超えたという事実は否定できない。上場初日、アリババの時価総額は2300億ドル(約27兆4000億円)に達し、eBayとアマゾンの合計を超えた。

アリババの中国でのイノベーションの意義は他の国とは異なる。従来型の小売システムの一新によって、発展の遅れた地域では、実店舗がやって来る前から現代の消費理念が体験できるようになった。中国では、多くのブランドが大都市にしか販売店を設けていない。だが賢い消費者は、実店舗を飛ばしてオンラインで商品を購入することをすぐに覚えた。一部の人は交通の手間を省くため、住んでいる都市にIKEAがあっても店舗には行かず、オンラインで本棚を買うなどしている。

(4)オンライン投資商品

手元に余ったお金があっても、貯めておくだけではインフレで損してしまう。銀行を通じて投資をするのには条件が厳しい。そんな風に悩んでいる人には、オンラインの投資商品がおすすめだ。数十元から投資ファンドの商品を買うことができる。

この話題もアリババを抜いては語れない。傘下の「余額宝」は現在、オンライン投資商品の最大手となっている。2013年6月に打ち出された後、余額宝はすぐに、中国最大のマネー・マーケット・ファンドとなり、世界のトップレベルに肩を並べた。テンセントや百度、新浪、その他の科学技術企業も、これと競争する商品の提供を進めている。

アリババの電子商取引と同様、オンライン投資商品の最大の恩恵は、発達の遅れた地域にもたらされている。デジタルプラットフォームの運営コストは低いため、これまで銀行からは無視されてきた収入の低い消費者の投資ニーズを満足できるようになった。

(5)安価で質の高いスマートフォン

中国のネット利用者はなぜこれほど急激に増えているのか。最大の功労者はパソコンではなく、安価で質の高い国産のスマートフォンだった。多くの中国人にとって、携帯電話はインターネット利用の唯一の方法となっている。

評論家によると、職業生活や社会生活に対する携帯電話の役割は西洋人と比べて、中国人にとってより重要となっている。アップルやサムスンも人気だが、中国の多くの人々は、より安い国産ブランドに目を向けるようになっている。国産スマホは、海外メーカーのスマホより値段がずっと安いのに、はやりの同じ機能を使うことができる。

小米(シャオミ)は中国で最も成功した庶民価格の携帯ブランドの一つ。小米はバーゲン式の販売によってブランド知名度を高めた。米経済誌「フォーブス」のデータによると、小米は2014年、スマートフォン6000万台の販売計画を立てたが、2013年の販売台数は1870万台、2012年の販売台数は720万台にすぎなかった。

(6)高速鉄道

中国の高速鉄道はかなり後になってから発展したものだが、その発展のスピードは驚くべきものがある。中国は現在、高速鉄道の運行距離が世界で最も長い国となっている。高速鉄道網は全国を覆い、できるだけ多くの人が高速鉄道を利用できるようにするための財政補助も手伝い、中国の庶民の移動の質には圧倒的な変化が起こっている。

国内で高速鉄道網を拡大すると同時に、中国は現在、高速鉄道の海外進出を積極的に進めている。北京とモスクワを結ぶ高速鉄道、トルコのアンカラとイスタンブールを結ぶ高速鉄道など、海外の鉄道プロジェクトへの中国の参加がたびたび新聞紙面をにぎわせている。

(7)水力発電

石炭燃焼などによる煙霧の発生に皆が不満をこぼしているうちに、中国は、世界最大の水力発電の生産者となっていた。中国は現在、250ギガワットを超える水力発電能力を誇り、世界最大の水力発電所25カ所のうち11カ所は中国にある。

高速鉄道と同様、中国の水力発電プロジェクトも国外市場を探し始めている。非政府組織「インターナショナル・リバーズ」によると、2000年以来、中国の銀行と企業は、アフリカと東南アジアを中心とする74カ国330カ所のダム建設に参加してきた。(提供/人民網日本語版・翻訳/MA・編集/武藤)

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