「中国大陸には地震はほとんどない」―その定説は誤解だった。世界三大地震帯のうちの2つが合流する中国は、隠れた地震大国だったのである。写真は四川大地震で大きな被害を受けた北川チャン族自治県。

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世界最大の地震帯を隠し持つ!知られざる地震大国―中国
「中国大陸には地震はほとんどない」という誤解は、「地震国家」日本の人々の間だけでなく、中国人の間にも長い間、存在していた。広大な国土を持つ中国のこと、確かに地震を経験したことのない国民が大半を占めるだろうが、それは決して地震の頻度を計る物差しにはならない。

例えば、1966年から1976年の間に、中国はマグニチュード(M)7.0以上の地震を実に14回も経験している。そして今回、5月12日の四川大地震によって中国人は改めて、地震の脅威に直面することになった。このような惨事を引き起こした原因は一体、どこにあるのか?

この30〜40年来の学説では、中国は多くのプレート(岩板)が複雑に絡み合う地区であることが分かっている。ユーラシア・プレートに位置する中国大陸は、東側から北西方向に向かって突き進む太平洋プレートにぶつかる。さらに、東南方向からはフィリピン海プレートが台湾島を通過して中国大陸を北西へ押し込んでいる。また、南方向からも北方向へ向かって、インド洋プレートが迫っている。

北上するインド洋プレートとフィリピン海プレートをユーラシア・プレートが受け止めて形成されたのが、世界最高峰としてそびえ立ち、現在でもさらにその高さを増しているヒマラヤ山脈である。南北でぶつかりあうプレートの力は、ヒマラヤ山脈の北面にせき止められ、ここから東西へ流れる形になっている。西方向へ流れたものがパミール高原となり、東方向へ流れたものが龍門断層となる。

以上のようなプレートの作用によって、チベット高原と四川盆地は常に東方向へ押されている状態になっているが、今回の大震災は龍門断層が大きく東北方向へずれ、岩石層がそれに耐えられなくなったことによって起こったものだと考えられている。今回、震災の起こった地域には多くの大型断層線が存在しており、その中のいくつかが内部破壊し、今回の地震を引き起こしたというのが大方の専門家の見方だ。

中国は、世界三大造山帯(地震帯)のうちの2つ・環太平洋造山帯とアルプス・ヒマラヤ造山帯が交わる地域でもある。従って、今回の地震は決して意外でも驚きでもなく、今後も相応の地震対策を講じていくことが必要不可欠であろう。(原稿/愛玉)
2008-05-27 18:58:31更新

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