総額20億円相当、日本・ベトナムへの金密輸を摘発、手口が巧妙化―香港メディア

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5日、香港メディア・香港01は、香港の税関で貴金属の大型密輸案件が相次いで発生したことを報じた。

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2025年11月5日、香港メディア・香港01は、香港の税関で貴金属の大型密輸案件が相次いで発生したことを報じた。

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記事は、香港税関が10月に2件の貴金属密輸案件を摘発し、押収された貴金属が計140キロ、総額約1億香港ドル(20億円)相当に上ったことを紹介した。

まず、10月3日に日本向けの空運貨物を検査した際、陶器製茶盤の内部に銀色の金属プレートが隠されているのを発見し、金30%、銀70%の合金計60キロ、総額2000万香港ドル(約4億円)を押収したと伝えた。


税関職員がX線検査装置でスキャンしたところ、茶盤が単一の陶器素材ではなかったことから不審点が発覚。開梱調査の結果、126個の茶盤それぞれの上部に異常に重い黑色の鉛片が埋め込まれていることを発見し、慎重に塗装を剥がすと銀色の金属板計126枚が出現した。職員によると、密輸者は純金に意図的に銀を混ぜて合金に加工することで、検査の目を欺こうとした可能性があるという。

香港税関は、この貨物が日本に到着すれば約200万香港ドル(約4000万円)の税金を逃れられたとしている。


また、同16日にはベトナム向けの「衣類のサンプル」と申告された荷物の中から銀色の金属塊が見つかり、削ったところ純金が隠されていたとし、計80キロ、時価8000万香港ドル(約16億円)を押収したと紹介した。

X線スキャンを行った19件の貨物のうち、3件だけが金属の混入を示唆する異常に高い密度を示した上で、衣類サンプルとしては不条理な重さだったことから詳細な検査を実施したところ、3件の貨物から鉛のような色をした金属塊が見つかった。カモフラージュを疑った職員が工具を使って鉛色の部分を剥がすと、中から純金が出現した。

税関によると、この金塊はベトナムの金輸入規制を逃れるためのものとみられ、現在も関連者の追跡捜査を続けている。

記事は、香港税関の関係者が、金塊をそのまま持ち運ぼうとする従来の方式から、合金に加工したり他の金属で覆ったりするなど、検査を逃れるための手口の巧妙化が進んでいると指摘し、X線検査機を十分に利用して確実に摘発することに努める姿勢を示したと伝えた。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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