【観察眼】アジア太平洋の持続可能な未来へ、中国の知恵で貢献を

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今週、アジア太平洋地域の21の経済体の首脳が韓国・慶州に集まり、アジア太平洋経済協力会議の第32回非公式首脳会合に参加する。

APEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)があれば、5年間で16の経済体へビザなしで出入国でき、時間と費用の両方を大幅に節約できるうえ、空港では優先レーンも使用できる」と話すのは、中国東部・江蘇省のある製造企業で貿易事業の責任者を務める王氏だ。このカードは、アジア太平洋地域の経済統合がもたらす恩恵の実例であり、中国がこの地域の相互接続を推進していることの象徴でもある。

今週、アジア太平洋地域の21の経済体の首脳が韓国・慶州(キョンジュ)に集まり、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の第32回非公式首脳会合に参加する。APECにおいて、中国は常に地域協力の揺るぎない支持者であり、積極的な貢献者であり続けている。中国現代国際関係研究院の陳鳳英氏は「中国の開放プロセスの深化と、長期計画の実行に伴って、中国の影響力は一層高まり、開放型世界経済の構築とアジア太平洋協力に持続的な活力を注入するだろう」と指摘する。

中国はアジア太平洋地域の経済成長における主要な原動力である。データによると、中国とAPEC加盟国間との年間貿易額は3兆ドルを超え、APEC経済圏への直接投資残高は3000億ドルを超えている。この緊密な経済統合により、中国は地域の産業チェーンとサプライチェーンの健全性を維持する重要な役割を果たしている。

今回のAPEC会議は「持続可能な未来の構築」をテーマに掲げ、「連結性」「イノベーション」「繁栄」という三つの優先課題を設定している。これらは中国が提唱する「一帯一路」共同建設イニシアチブやグローバル発展イニシアチブと高い親和性を持ち、中国の理念とアジア太平洋地域の共通ビジョンが深く融合していることを示している。

特に人工知能(AI)分野での協力は今回の会議の焦点の一つであり、中国のAI活用の実践は地域協力の貴重な経験となっている。IIoT(産業分野に特化したIoT)企業として知られる徐工漢雲の張啓亮総経理は「2025年は『AI+産業インターネット』が本格的に実用化される元年となるだろう」と述べる。この融合により、AIは建設機械などの分野で大規模な実用化が進み、設備の故障検知能力を飛躍的に高め、メンテナンスコストが削減されるという。

また、中国のAI技術は製造業からさらに幅広い分野へと拡大している。グリーンエネルギー分野では、AIスマートグリッドの導入が電力網の安定性を高め、大量のデータ分析によって再生可能エネルギーの負荷や出力を高精度で予測できるようになった。こうした実成果により、中国はAPECのAI協力協議において独自の優位性を持つ。中国は「人間中心でバランスの取れたAI発展」を主張しており、この立場は多くのAPECメンバーから共感を得ている。

連結性はAPEC協力の永遠のテーマであり、中国は具体的な行動を通じてこのビジョンを現実に変えつつある。冒頭で紹介したABTCの導入はその典型例である。公式統計によると、中国籍のABTC所持者は現在、16のAPEC経済体にスムーズな出入国が可能となっており、この取り決めはビジネス交流を促進し、外国人の中国出張も容易にしている。これにより各国の中小企業の国際展開も後押しされている。

中国が推進する連結性は、幅広い生活面で恩恵をもたらしている。「連結性」の議題の下で、中国が積極的に参加するデジタル統合協力は、より便利な越境決済を実現し、公衆衛生協力では安全な食品流通システムの構築を推進している。こうした協力の成果は人々の生活に静かに変化をもたらしており、越境ECの利便性向上、物流効率の改善、商品の選択肢の拡大など、アジア太平洋地域協力の成果が、日常の細部に現れている。

北京外国語大学地域・グローバルガバナンス高等研究院の任暁教授が指摘するように、APECの枠組みにおける中国の積極的な参加と貢献は、アジア太平洋地域に確かな発展機会を生み出している。ビジネスパーソンの往来、AIによる仕事の変革、グリーンエネルギーの安定供給など、中国はAPEC加盟経済体と共に、壮大な地域協力の構想を人々が実感できる生活体験へと転換しているのだ。

アジア太平洋各国の首脳が慶州に集まり、議論されるのは単なる地域経済協力の青写真ではない。それは、アジア太平洋地域の30億人の共通の未来を描く作業でもある。そしてこのプロセスにおいて、中国はこれからも欠かすことのできない重要な役割を果たし続ける。(提供/CRI

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