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今年の夏休み期間中の中国映画の興行収入は8月18日までに100億元の大台を突破し、観客数は延べ2億6700万人を超え、中国映画史における新たな一里塚となった。
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今年の夏休み期間中の中国映画の興行収入(前売りを含む)は8月18日までに100億元(約2000億6000万円)の大台を突破し、観客数は延べ2億6700万人を超え、中国映画史における新たな一里塚となった。この数字の背後には、『南京写真館』『浪浪山小妖怪』『長安のライチ』など、多様な題材が文化消費市場のニーズに応え、中国映画産業が規模の拡張から質の向上へと転換していることがうかがわれる。
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今年の夏休み期間中、中国では歴史、アニメ、コメディー、時代劇、アクション、サスペンスなど多様なジャンルに及ぶ153本の新作映画が上映される。興行収入トップ5の中では、『南京写真館』が25億元(約515億円)を超えて首位に輝いている。抗日戦争を題材としたこの作品は、歴史の真相を再現するもので、中国国内で大きな反響を引き起こしただけでなく、米国やカナダなど海外でも一般公開され、広く好評を博している。
一方、中国のアニメ映画『浪浪山小妖怪』はこれまでに10億元(約20億6000万円)の興行収入を記録し、中国映画史上において2次元アニメ映画の興行収入1位となった。中国の古典『西遊記』の「番外編」として、この作品は中国古典文学の底流に立脚し、伝統文化と現代の職場の哲学を巧みに融合させた温かくて癒やされるストーリーであり、中国アニメの美学を現代的手法で表した代表作の一つとなった。また、時代劇の『長安のライチ』が6億7000万元(約138億円)で第3位となり、中国の地域文化の多様性と創造力をアピールしている。米ハリウッドの大ヒットシリーズの新作『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は、興行収入第4位で、今年中国大陸部で放映された海外映画の興行収入第1位に輝き、中国の文化消費市場の開かれた姿勢を示している。
もちろん、興行収入の数字は表面的なものであって、文化消費の繁栄の根底には、作り手と観客の深い共感が欠かせない。歴史を題材にした作品が時空を超えた心の対話となり、アニメ映画が子ども向けの娯楽から全年齢層が楽しめる文化現象へと進化する中、中国の観客は2億6700万枚の映画チケットで自らの文化消費志向について投票することで、古い文明大国が文化の復興に向けて歩み続ける自信ある姿勢を示している。
映画の盛り上がりは、中国の文化消費の一側面に過ぎない。良いコンテンツにお金を出したいという文化消費の情熱は確実な消費力につながり、さまざまな分野にも浸透しつつある。国潮(中国風)の文化クリエイティブグッズからブランドのコラボ、アニメのフィギュアから映画関連のカフェまで……映画館はもはや「映画を見るだけの場所」ではなく、特色ある上映会や文化イベントの開催地に生まれ変わり、若者を中心に人気を集める文化消費のホットスポットになっている。映画の人気はスクリーンから日常生活、観光や小売にまで広がり、さまざまなIP関連グッズやイベントは、流行文化の新しいトレンドを創出しつつある。産業チェーンの連携は文化の共鳴と消費の潜在力を結び付けながら、実際の消費行動に導く新たな原動力に転化している。
最後に特筆したいのは、中国初の8K宇宙映画『窓外の藍星』が9月5日から全国で一般公開されることだ。この作品は中国人宇宙飛行士が中国の宇宙ステーションで、8K高解像度カメラで撮影したもので、中国の有人宇宙船「神舟13号」の乗組員が宇宙に滞在した183日間の物語を描いている。中国の宇宙探査と映画技術の飛躍を示すもので、人類の「宇宙への夢」と映画芸術の完璧な融合を象徴している。天地を超えた光と影の旅は、広大な星の海を越えて、夜空を仰ぐすべての心を照らすことになるだろう。(提供/CRI)
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