拡大
今年に入ってから、中国の「両重」建設(国家重要戦略の実施と重点分野の安全能力構築)の推進が加速。中国の経済成長にも新たなチャンスをもたらしている。
今年に入ってから、中国の有効投資の規模が持続的に拡大し、「両重」建設(国家重要戦略の実施と重点分野の安全能力構築)の推進が加速している、と中国メディアが伝えた。これは国家重要戦略の実施と重点分野の安全保障能力の構築を支えるだけでなく、中国の経済成長にも新たなチャンスをもたらしている。
「両重」は大規模な設備更新および消費財の新製品への買い替え促進を目指す「両新」と並ぶ中国経済の重要目標。 国家発展改革委員会の鄭栅潔主任は昨年10月の記者会見で「今年の7000億元(約14兆円)の中央予算内投資がすべて分配された。『両重』建設と『両新』活動に用いる1兆元の超長期特別国債のすべてがプロジェクトと地方に到達した。現在はプロジェクト建設と資金給付が加速中だ」と述べた。
中国網によると、江蘇省南京市では、20億元を超える「両重」建設資金による支援を受け、文化財保護建築密集地帯の地下配管網改修では小型施工機械が活用され、「小さくて素晴らしい」都市更新プロジェクトが次々と生み出された。
40本の道路の汚水管改修整備プロジェクトでは多数の新設備・新技術が採用され、建設と後続のメンテナンス効率が大幅に向上した。南京市の水務スマートプラットフォームでは、電子水位計やスマートマンホールカバーなどの3600台以上のIoT感知設備の接続が実現している。
中国のインフラ投資は今年上半期に前年同期比で4.6%増加し、伸び率は投資全体の伸び率を1.8ポイント上回った。中でも都市地下配管網などの重点分野建設の進捗(しんちょく)が加速した。「両重」建設関連投資は、都市更新と民生改善の有力な支えとなっただけでなく、ロボットやセンサーなどのスマート装備に新たな需要を生み出し、市場に新たなチャンスを創出している。
国家発展改革委の試算によると、「両重」プロジェクトの実施以来、合計23万キロの各種配管網改造が完了し、投資を約3兆元けん引し、パイプ加工や耐蝕性新素材、シールドマシンなどの製造業と地質探査やエンジニアリング監理、運営・メンテナンスなどのサービス産業の発展を後押しした。
中国網は「現在までに2025年の8000億元規模の『両重』建設プロジェクトがすべて承認された」と報道。「これらのプロジェクトは長江経済圏の重大交通インフラ、長江生態保護・修復、都市地下配管網、砂漠化を防ぎ森林整備を進める三北プロジェクトなど多くの重点分野におよび中国の経済成長に新たな原動力を注いでいる」と強調した。(編集/日向)
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