欧州委員会のフォンデアライエン委員長は2日、ブリュッセルで王毅外交部長と会談しました。

王部長はこの中で、「今年は欧州連合（EU）と中国の外交関係樹立50周年に当たり、中国はEU側と共に、過去50年間の中国・EU関係の発展から得られた有益な経験と重要な教訓を総括し、今後50年間の対話と協力の展望を描くことで、国際社会に対し明確で前向きかつ積極的なメッセージを発信することを期待している」と述べた上で、「中国は一貫して欧州統合プロセスを支持しており、双方は多国間主義と自由貿易を堅持し、国際ルールと秩序を守り、国際紛争の平和的解決を推進するとともに、気候変動などのグローバルな課題に協力して取り組むべきだ。中国は質の高い発展と高いレベルの開放を堅持し、EU側と共にパートナーとしての立場を堅持し、経済貿易協力を深め、相互開放を拡大し、意見の相違を協議により適切に処理し、互恵・ウィンウィンを実現することを望んでいる」と語りました。　

フォンデアライエン委員長は、「EUと中国は近く新たな首脳会談を開催する予定であり、これは双方が外交関係樹立50周年を共に祝う最良の機会である。EUは安定し、建設的なEU・中国関係と互恵的な経済貿易協力の発展に尽力しており、中国側の指導者と共に共通の関心を有する課題について深く議論し、EUと中国がさらに協力を深め、気候変動などのグローバルな課題に共に対処するという約束と責任を明確に示すことで、世界に対し力強い前向きなメッセージを発信していきたい。EUは引き続き一つの中国政策を堅持していく」と表明しました。（提供/CRI）