カナダのブリティッシュコロンビア州南西部に位置するバーナビー市は現地時間11日、中国系住民に対する差別の歴史について、今年11月15日に正式に謝罪することを決定したと発表しました。

バーナビー市は、1892年から1947年にかけて、当時のバーナビー政府が同市で居住、就労、ビジネスに従事する中国系住民に対して実施した政策と方法は差別的であり、中国系住民の権利とチャンスを深刻に制限していたと認めています。同市の市長と市議会は正式に謝罪し、歴史上の差別問題を解決するための和解措置を取ることを約束しました。

バーナビー市は謝罪のほか、公共の場で中国系カナダ人の歴史と文化の知名度を高め、中国系住民の文化と歴史を保存・共有する活動を促進するほか、障壁を解消し、包摂を奨励することなどを約束しました。

19世紀後半、多くの中国人労働者がカナダ太平洋鉄道（CPR）の建設に参加していました。しかし、1885年に鉄道が完成した後、カナダ政府は高額の人頭税を徴収する方法で中国人の定住と入国を制限しました。1923年、カナダは新しい「中国人移民法」を施行し、中国人の入国と帰化を完全に禁止しましたが、1947年になり廃止されました。2005年以降、カナダ連邦政府、ブリティッシュコロンビア州政府、ニューウエストミンスター市政府は、中国人に対する歴史的な差別政策について相次いで陳謝していました。（提供/CRI）