若者の間でバードウオッチングがブーム、文化観光の新たなけん引力に―中国

人民網日本語版    2025年5月21日(水) 22時30分

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中国の若者の間でバードウオッチングがブームになっている。

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中国の若者の間で今、バードウオッチングがブームになっている。ショート動画共有アプリの抖音(中国版TikTok)ではバードウオッチング関連の動画の再生回数が7億回を超えた。また、ソーシャルコマースプラットフォームの小紅書では関連の話題の閲覧回数が4億4000万回以上、コメント数が396万件以上に達した。

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小紅書が4月27日に発表した「バードウオッチング動向報告」によると、過去1カ月、同プラットフォームのバードウオッチングの検索回数が前年同期比より19倍増加した。また、ここ1年、バードウオッチング関連の書き込み数が過去10年の合計の1.2倍に達した。さらに2年前では、関連の書き込みをしていたユーザーは主に35歳前後だったのに対して、ここ1年は、25歳前後のユーザーだったことは注目に値する。


では、若者の間でバードウオッチングがこれほど人気になっているのはなぜなのだろうか?取材では、自然に触れたり、リラックスしたりするというのが、若者がバードウオッチングを好む主な理由であることが分かった。

甘粛省蘭州市に住む年若いバードウオッチャーである蒋震(ジアン・ジェン)さんは、「バードウオッチングをすると、大自然に溶け込むことができ、心の安らぎを得ることができる。生活の素晴らしさや自然の力を感じることができる」と語る。

そして若者にとって、バードウオッチングは趣味であるだけでなく、友達を作る新たな機会にもなっている。

江西省バードウォッチング協会の湯騰(タン・テン)副会長は、「若者はバードウオッチングの社交性を非常に重視している。ソーシャルメディアでバードウオッチングの経験やユニークな鳥の行動をシェアする人が増えている。インターネット上にもバードウオッチングを趣味とする人が集まるグループがたくさんある」と説明する。


バードウオッチャーが若年化し、その人数が増えるにつれて、バードウオッチングブーム」は消費の新たな成長ポイントになる巨大なポテンシャルを秘めていることが示された。中国各地のバードウオッチャーは飲食や宿泊、交通などの消費を促進しているほか、バードウオッチング産業の新業態充実化をバックアップし、新たな経済成長をもたらしている。


湯副会長は「バードウオッチャーが増え、バードウオッチングの目的地にある各種飲食、宿泊、ガイド、文化クリエーティブといった産業がまず益を受け、現地の文化観光産業のアップデートを促進している。単一的だった従来の旅行商品もバードウオッチングや撮影、研学などを含む多角的な複合業態へと成長し、特色ある鳥類の人気商品も登場している」としている。

その他、バードウオッチングブームは地域の文化観光のエコロジカルで環境に優しいグリーンなイメージを高めている。例えば、江西省の鄱陽湖で開催された第3回「国際バードウオッチングシーン」開催期間中、関連の情報の閲覧回数が6億回を超え、延べ200万人以上がバードウオッチングのために同地を訪れ、その観光収入は合わせて5億元(約100億円)を超え、江西省のエコツーリズムブランドになっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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