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中国では、山東省出身の田さん(写真)がスペインのバルセロナで、荷物を置き引きされそうになり、相手をとっさにチョークスリーパーの技で制圧して被害を防止した一件が注目されている。
中国では、山東省出身の若い男性がスペインのバルセロナで、荷物を置き引きされそうになり、相手をとっさにチョークスリーパーの技で制圧して被害を防止した一件が注目されている。中国メディアの北京青年報などが報じた。
チョークスリーパーとは、柔道やプロレス系の格闘技で使われる技で、柔道などでは「裸締め」と呼ばれる。相手の背後に回って相手の首を肘を締め上げる技で、かけられた側は頸動脈を圧迫されて脳への血流が減少するので、数秒から十数秒で意識を失う場合がある。また、完全に決められた場合には逃げ出すことが難しい。
事件が発生したのは4月29日だった。若い中国人男性の田さんは現地企業で働いており、この日は撮影のためにカメラマンと助手と共に、街頭で作業をしていた。カメラマンと助手は飲料水を買いに行き、田さんが荷物の番をしていた際の出来事だった。
田さんは誰かに右肩を叩かれ、「これはあなたのスマートフォンではありませんか?」と尋ねられた。見てみると仲間のスマートフォンだったので、手を伸ばしたが、相手はなかなか渡そうとしなかった。不審に思って左側に置いていた荷物を見ると、電動バイクに乗った男が持ち去ろうとしていた。田さんはすぐに駆け寄って、男を押さえつけた。田さんと男は地面に横たわって、田さんは男の体の下側に寝転んで背後からチョークスリーパーの技をかける形になった。
田さんは、「男は何とか逃れようと力を入れました。私は『落ち着け。あんたが力を入れたら、こっちも力を入れることになる』と言いました」と説明した。相手が力を抜いたので、田さんも不必要な力を入れて相手を傷つけることがないようにしたという。田さんは格闘技を習ったことがあり、手加減のこつも分かっていた。
荷物を持ち去ろうとした男の仲間も寄って来たが、タイミングよくカメラマンと助手も駆け戻って来て、機材を取り戻すことができた。また、周囲の人が通報したので、数分後には警察官もやってきた。機材を盗もうとした男らは、警察官に連行された。
この話題がネットで広まると、多くの人が「自分も柔術のチョークスリーパーの術を学びたい」などとコメントした。しかし田さんは、同様の事態に遭遇しても、相手に手を出すことは絶対に勧められないと述べた。相手が武器を持っているかどうか、仲間がどれだけいるのかが分からず、非常に危険だからという。田さんは、海外旅行中には警戒を怠らず、人が少ない場所にはいかないように、呼びかけた。(翻訳・編集/如月隼人)
— 中国動画 (@RC00547555) May 3, 2025
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