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27日、中国のSNS・微博で230万のフォロワーを持つアニメブロガーが「宮崎駿監督の女性キャラクターはいかにして伝統を打ち破ったのか」と題する文章を投稿した。資料写真。
2025年4月27日、中国のSNS・微博(ウェイボー)で230万のフォロワーを持つアニメブロガーが「宮崎駿監督の女性キャラクターはいかにして伝統を打ち破ったのか」と題する文章を投稿した。
同ブロガーはまず、「女性の覚醒と成長は宮崎監督作品における非常に識別しやすい特徴である。千尋、ソフィ、シータ、ナウシカなど、宮崎監督が描く女性たちは、それぞれ異なる経験をし、個性的で多様な姿をしている。5月1日の労働節(メーデー)の連休期間中に公開される映画『もののけ姫』もまた、宮崎監督が女性キャラクターを描く際の象徴的な作品の一つである。それぞれ同作を好む理由は異なるが、予想通り、誰もが作中に描かれる女性キャラクター像の輝きを無視できない。その中でも特にエボシ御前は、ひときわ鮮烈な存在感を放っている。28年前にしてこの女性像はあまりに先進的だった」と評した。
そして、「女性に最も注目してきたクリエイターの一人として、宮崎監督は自身の女性に対する先駆的な理解を、エボシ御前と彼女が率いるタタラ場の女工たちに惜しみなく注ぎ込んだ。彼女たちは『女性は弱い存在』だという伝統的な物語の枠組みを打ち破り、肉体労働の場において常に弱い立場に置かれていた女性への固定観念をも覆した。また、エボシ御前はの果敢さと知恵は、男性が主導する社会において彼女を積極的な女性のリーダーへと導いた。これは極めて画期的な行動であると言えるだろう」と論じた。
また、「彼女は社会の周縁に追いやられた者たちを受け入れ、生きる力と生活の尊厳を与えた。自然資源の略奪者でありながら、同時に理想郷の建設者でもある。このような行動が、たとえ彼女がアシタカやサンと対立する立場にあっても、観客に嫌悪感を抱かせることはない。なぜなら、彼女の行動一つ一つには確固たる動機が存在するからである。近年、女性をテーマに据えた物語が主流となる中で、28年前にすでにこの思想を表現していた宮崎監督の先見性には、深い敬意を感じる」と述べた。
その上で、「幸いにも今年『もののけ姫』がついに中国で初めて公開されることになったが、上映回数はほかの宮崎監督作品ほど多くはない。同作の品質と連休中の公開、そして宮崎監督の創作活動の中でも最も重要な位置を占めている作品であることから、これらにふさわしい十分な上映回数を確保すべきである。 今年はちょうどスタジオジブリ設立40周年でもあり、皆さんが映画館に足を運び、この非常に優れた価値さる作品を見ることを心から願っている」とした。
これに対して中国のネットユーザーも「宮崎駿の描く女性キャラクターは本当に目を引く!」「28年前のアニメなのに、女性キャラクターがこんなに魅力的で、肉体的にも精神的にも力強さがあって、宮崎監督作品は本当に不朽の名作!」「以前『もののけ姫』を見た時、すでにエボシ御前がすごく魅力的だと思ったけれど、今彼女の設定がこんなにも先進的だったことに気がついた。必ずもう一度見る!」「『もののけ姫』は宮崎監督作品の中でも間違いなくトップクラスの作品。映画館がもっと上映回数を増やして、みんながこの28年前の名作を見逃さないようにしてほしい」とコメントしている。(翻訳・編集/岩田)
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