中国の習近平国家主席は24日午前、北京の人民大会堂で中国を公式訪問中のケニアのルト大統領と会談しました。両首脳は、二国間関係を新たな時代の中国・ケニア運命共同体に引き上げることで合意しました。

習主席は、「中国はケニアと共に歴史の流れと時代の大勢に従い、新たな時代の全天候型中国・アフリカ運命共同体のモデルを構築し、中国とアフリカ関係の発展、グローバルサウスの団結と協力をリードしていく。国際情勢がどのように変化しても、中国の『真実親誠（真実・実務的・親密・誠実）』の理念に変わりはない。中国とアフリカは困難や試練を共有して共同で危険や困難に耐え、互いに見守り、助け合うとの初心に変わりはない。中国とアフリカは協力・ウィンウィン、共同発展するとの根本的な目的に変わりはない」と述べました。

習主席はまた、「関税戦争や貿易戦争に勝者はない。中国は世界の各国と団結・協力してさまざまな課題に立ち向かい、自らの正当な権益を守り、国際貿易ルールを擁護し、国際的な公正と正義を守っていきたい」と強調しました。

ケニアのルト大統領は、中国政府と国民がケニアのインフラ整備向上や自然災害対策に無私の支援を提供したことに対して感謝の意を表し、モンバサ-ナイロビ鉄道などの「一帯一路」のプロジェクトは、ケニアの国家発展を力強く促進していると述べました。ルト大統領はまた、「ケニアは中国と協力して運命共同体を構築し、経済・社会の発展戦略を全面的に連携し、貿易や投資、インフラ建設、科学技術分野での協力を強化していきたい。現在の不安定な状況の中で中国が『安定器』の役割を果たし、グローバルサウス諸国の正当な権益を擁護していることをケニアは高く評価している。ケニアは中国と共に多国間主義を堅持し、実践していく」と述べました。

会談後、両首脳は共同で「一帯一路」の建設、ハイテク、人的・文化的交流、経済貿易、メディア分野などの協力文書20件の調印に立ち会いました。（提供/CRI）